政治の混乱と問われる現場力

今日(6月6日)丁度、菅総理が誕生して一年だそうです。
この間、日本の政治家は一体何をやってきたのでしょうか。
菅総理の辞任については個人的には賛成しています。
川の水の中で乗っている馬を乗り換えるようなことをすべきではないとの意見もありましたが、このまま進めば川の真ん中で流されてしまうことが確実な馬に乗っているくらいなら、多少は危険をおかしても馬を乗り換えるべきだと思います。
問題は乗り換える馬が準備されていないあるいはその馬が大丈夫なのかというところに日本の不幸があります。
それはともかく菅さんの罪は、思いつきのパフォーマンス、信念・理念を感じさせない言動等々、色々ありますが、私は一番の罪は自らの責任を示さない、取らない点にあると思っています。
自衛隊の自主的な判断でとか、東電の判断・責任でとか、海上保安庁の判断でとか現場任せのいい訳がこれまでいかに多かったか。
責任を押し付けられた上でやれと言われても現場の士気は上がりません。
むしろ下がるだけです。
また、この間、菅さん自身が国民に向けて将来ビジョンを示しながら、震災復興を進めるとかいったメッセージの発信はほとんどありません。
それは自らの責任を示そうとしないからでもあります。
トップがこの無責任なら現場がしっかりするしかないのですが、現場は現場でその対応力とか、いわゆる現場力が落ちているような気がしてなりません。
一例は先月の北海道での特急列車のトンネル内火災事故です。
煙が漂ってきているにも関わらず、JRの乗務員は列車のドアを開けようとしなかったそうです。
理由はマニュアルにないから・・怒った乗客たちが自分達でドアを開け脱出したお陰で死者は一人も出ず、大惨事にならずに済みました。
焼けただれた特急列車を見ても一歩間違えば大変なことになっていました。
客を守る立場の乗務員がむしろ客に助けられたわけです。
乗客の一人は「あのままJRの乗務員の言うことを聞いていたら今頃、燻製になっていた」と吐き捨てるようにインタビューに答えていましたが、いつの間にか我々はマニュアルがないと動けない、判断できない人間になってはいないでしょうか。
マニュアルですべてが解決できるわけありません。
今回の大震災で想定外、想定外と繰り返されましたが、想定外のことが起きるのが世の中だと考えるとマニュアルで対応できない事態は常に起きるのです。
そのことは私達自身も肝に銘じておく必要があります。
現場、現場、常に考え、どう動くか。
一歩間違えると現場の暴走ということになりかねません。
私は現場力を身につけるには常日頃からの訓練が必要だと思います。
上司に相談する時、自分はどう考えるか、どう対応するか、すべて上司や人任せにせず、自分は自分で考える癖をつけることが自らの判断力、現場力を高めることになります。
その時、心がけることは判断基準に一定の尺度を持つことです。
これをころころ変えると対応・判断のブレにつながります。
会社で言えば経営理念に照らして考えるとかいうことになります。
マニュアル人間にならず、現場力・人間力のある日本人になるにはそうした心がけを忘れないようにしないといけないと思います。


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