素直さと謙虚さが人を育てる

私は皆さんご存知の通り元々、IT業界にいたわけではありません。
他の業界から入って来て、まず感じたことは、この業界って常識というか、世間を知らないというか、傲慢に感じる人がなんて多いのだろうということでした。
例えば、業界の会合などで社長の代理で出てきても自らあいさつ回りもせず、宴会では普通は、社長がいつもお世話になっていますと言って、真っ先につぎに回らないといけないのに、ただ座っているだけ。
仕方ないからこちらがつぎに行って、名刺をもらい、こいつはダメだなとレッテルを張る。
当の本人はそんな周囲の評価も知らず、ひたすら飲んで食べているだけ。

当社の社員と客先に同行しても、横で聞いているとどちらが客かわからない。
コンピュータのことがお客様はよくわからないから、どうしてもSEに頼らざるを得ないので物言いも下手で丁寧になる。
そんなやり取りをしているといつの間にか立場が逆転してしまう。
SEもこうした対応や口のきき方や態度でいいのだと思ってしまう。
横で見ている私は、こんなやり方はいつまでも通用しないと思ったものです。
だから私はお客様の立場に立つとか、お客様の悩みや問題を解決するのだと口を酸っぱくして言いだしたわけです。

結果的にITが一般的になればなるほど、SEは特別な存在でなくなり、特定の分野につ
いて言えば、お客さんの方がよく知っていたりする。
こうしてIT産業はサービス産業となっていきました。
にもかかわらず相変わらずの考え方でいるSEや企業はやがて社会から相手にされなくなり、市場価値をなくし、廃れていったというのが私の理解です。
ちょっと前置きが長くなりましたが、今朝のシスケンフィロソフィは「素直で、謙虚である」です。

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素直な心とは自分のいたらなさを認め、そこから努力するという謙虚な姿勢のことです。
傲慢ではなく、自分の気にいらないことでもカッとならず、人の話をよく聞き、自分に非があれば素直に認める人でもあります。
とかく能力のある人や気性の激しい人、我の強い人は、人の意見を聞かず、たとえ聞いても反発するものです。
しかし、本当に伸びる人は素直な心を持って人の意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることができる人です。
自己中心的な人や傲岸不遜な人は、たとえ能力があっても周囲の人達の協力も得られず、そればかりか自分自身も成長することもありません。
自分にとって耳の痛い言葉こそ自分を伸ばしてくれる、常にみんながいるから自分が存在できるという謙虚な姿勢を持ち続けることが大切です。
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私にとってもこれは耳に痛い内容ですが、その通りだなと思います。
稲盛さんがJALの再建人として最初に乗り込んだ時、「私達は一生懸命やってきた」と、自己弁明したJALの幹部に対して、真っ先に言った言葉が「君たちは傲慢なんだよ。倒産した会社の社員だという自覚はあるのか」だったそうです。
そのあまりに厳しい言い方に、涙した社員もいたと言います。
JALの再建に際し、稲盛さんがやった最初のことは、まずJALの傲慢さを取り除くことだったのではないでしょうか。

自分が注意されたこと上司から指示されたことを素直に受け入れることができる人というのは本当に強いと思います。
他者の注意や忠告を受け入れることできるから、反省と改善が進み、人格が豊かで、人から信頼される人になります。
結局、素直さ故に大きく成長し、大きな成果を獲得することができるのです。
謙のみ福を受くとは、まさにこのことだと思います。


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