googleの野望?

以前、私が朝礼でお話しましたが、パソコンの時代の終わりの始まりが、着々と進行しています。
一世を風靡したデルやHPは、今期の決算が軒並み減収減益で成長に急ブレーキがかかっています。
一方で創業者が亡くなったアップルは過去最高利益を計上の見込みです。
ご存知、アイホーン、ipad、さらにこれらとの相性の良さからマックPCまで売れ行き好調です。

このマックと共にgoogleも急成長を続けています。
アンドロイド掲載のスマホは、昨年、ついに出荷台数でアイホーンOSを抜き51%に達した模様です。
さすがのアップルも携帯OSでは、googleに負けるかもしれません。
そのgoogleが来月、といっても明後日のことですが、来月から導入する個人情報の収集や利用に関する新たな指針が世界中に波紋を広げています。
この新たな指針では、これまでgoogleが提供する各サービスごとに取得していた個人情報を1つに統合するというものです。

マスコミの報道だけではわかりにくいのですが、それぞれのgoogleアカウントを統合するということで、それにより受けているサービスがすべて紐付けされて管理することが可能となります。
確かにシングルサインオン的な利便性もあるのかなとは思いますが、YouTubeではなんの画像を投稿し、SNSのgoogle+での更新履歴やその交友関係、アンドロイド搭載のスマホを利用していればその位置情報まで、すべてgoogleは把握することができ、その人の生活パターンや嗜好にジャストの広告を流すことや、さらにそのお友達までの効果波及まで追っかけることが可能となります。

米国では議会で問題にされ、カリフォルニア州を始め36の州の司法長官が連名でプライバシー侵害の懸念する書簡をgoogleに送付、その返答を明日までに求めています。
EUでも個人情報保護法に抵触するとの懸念から指針の実行延期を要請、日本でも総務省が対応策への検討を進めているようです。
果たしてこの論議がどうなるのか密かに注目しています。

googleの思惑通り進めば極めて近い将来、街を歩いているとみなさんのスマホに次々に行きつけのお店の新情報や自分の嗜好マッチした店の広告がタイミングよく流れ、店に入ればお友達にも情報が共有され、近くにいたお友達が自然と集まるといったことも十分可能になります。
もちろんお友達との情報の共有の範囲にもよるとは思いますが・・
車のナビとも連動するかもしれませんし、朝起きればお気に入りの新聞記事お昼のお薦めランチ、今日がスポーツクラブに行く日と勝手に推察してくれて筋肉痛に利くシップの広告が流れてくるかもしれません。
いずれにしても企業や店ににとっては効果てきめんの広告ということにはなります。
広告に限らず、googleのカレンダーでスケジュール管理をしていれば、位置情報と目的地への交通機関の混雑具合からそろそろ出発の時間ですとスマホにメールが来るといった新サービスの提供も可能とgooleは言っています。
そんなサービス、みなさんはどう思いますか。

余計なお世話と言えるサービスですが、その利便性や効果はともかく、この問題はネット社会の根本的な課題を突きつけているような気がします。
私達は個人が世界中に情報を発信することができるという素晴らしいツールを得た一方で、個人の言動がすべて丸裸にされてしまうという恐怖が忍び寄っているということです。

ただ、今回の騒動で感じたことは、googleは世界中のWWWサーバーから個人が欲しい情報を瞬時に集めてくるという誰も考えつかなかったサービスの提供で世界に君臨する企業に成長しました。
それはユーザー視点に立った起業だったと思います。
しかし、今回の新しい指針はより広告を集めるというプロダクトアウト的志向が根底にあるような気がします。
あんまり偉そうなことは言えませんが、裏返せばgoogleの収益構造にgoogle自身が限界を感じているのかもしれません。
googleよどこへ行く?
まさにそんな感がします。


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