今朝はシスケンフィロソフィの1、その仕事ぶりが常に前向きで建設的である、です。

これが何故、当社のフィロソフィのトップに来ているかです。稲盛哲学には共通した思いが貫かれていると私は思います。それは人間の可能性を信じた積極的な思考です。この思考は形を変え、表現を変え、随所に出てきます。中村天風は、これを積極精神と呼び、およそ人生で何が大切かというと積極精神ほど大切なものはないと看破しています。

フィロソフィでは、マイナス思考や愚痴や不平不満をいましめ、前向き、チャレンジ、自燃性、高い目標、明るさ、能力未来進行形といった言葉がこれでもかというくらいに登場します。これらすべて積極精神から派生しています。

これに対してよく会社や経営者にとって都合のいい人材を作り出さんがためのまやかし哲学だという人がいます。そのようにうがった解釈しかできない人は誠に不幸な人です。古今東西、様々な思想があると思いますが、自分の精神構造を積極化することこそが、人が幸せな人生を送る第一条件なのだということが多くの賢人たちの共通した考え方なのだと私なりに理解したからこそシスケンフィロソフィのトップに持ってきたのです。この積極精神は、会社という組織にとって必要なだけでなく、そのメンバー個々にとっても健康で幸せな人生を送るための重要な要因なのです。

医学博士でもあった中村天風は、心から身体への影響は一筋の川の流れのごとしであり、身体が心に及ぼす影響は相対的、部分的であるが、心が体に及ぼす影響は絶対的であると説いています。その一説を読みます。ちょっと長くなりますがお許しください。

(怒りや怖れ、悲しみ、マイナス思考、ため息、しかめっ面といった)消極的感情を持つと、毛細血管が収縮し、血圧が上昇します。心が絶えず不安な緊張状態にあると、肝臓内の糖原質(グリコーゲン)の異常分解によって、糖尿病にかかりやすくなります。また、胃液の分泌が異常をきたし、胃潰瘍を発生するもあります。運動神経、自律神経にも影響し、内臓器官の働きを阻害し、種々の病の原因となります。
(中略)
さらに血液が濁ります。「血液は命なり」と言われ、生命を維持する上で非常に大切なものです。これが肝臓内のグリコーゲンの異常分解により、血液中の糖分が増加し、血液が酸化します。本来、人の血液は弱アルカリ性であることが望ましいのですが、これが酸化すると白血球が働かなくなり解毒作用が鈍くなり、その結果、ウイルスやバクテリアなどの外敵に侵され、病に苦しむことになります。怒りっぽい人、臆病な人、悲観しやすい人など神経過敏で感情的な人が病にかかりやすく、また、いったんかかると治りにくいのは、こういう原因があるからなのです。

私達が社会に存在する以上、ストレスも含めたこうした消極的思考から逃れるのはなかなか大変です。しかも消極的思考はその本人だけに影響するのではなくその周囲の人に多大な影響を与えます。船井総研の船井幸雄さんは気が飛ぶと人の心の気強さを言っているし、脳神経外科医の茂木健一郎さんは、マイナス思考の人に近づくなと書いています。

同僚や上司、さらに家族にそうした人がいるとそこには消極思考の場が形成されます。考えてみてください、怒りや悲しみ、しかめっ面、オドオド、イライラした不安定な心持ち、そんな組織や家庭に互いの信頼関係や将来への明るい展望が持てますか。

だからこそ私達が幸せになるために、常日頃から、消極思考を戒め積極思考を意識して自分の心に醸成する努力が必要になるのです。フィロソフィ手帳の意義のひとつもそこにあるのです。


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