新しいことや困難に挑戦してこそ仕事

もし、「コストを削減する、しかし、同時に品質も上げろ」と言われた皆さんはどう対応しますか。
はなから無茶苦茶だと言って挑戦することすらあきらめてしまいませんか。
早く帰るようにしよう、でも売上は確保する、これは開発のリーダーの方々に私が実際に言った言葉です。
これも先のコストと品質の話と同じです。

品質を上げれば、コストは上がる、一般論としてはこれが基本です。
一般論や常識で世の中で成功した人はいません。
常識外、あるは誰も考えないような工夫をした人のみが成功を手にします。
トヨタのプリウスは、コスト削減と品質向上を同時に追求して開発されたと言われています。
どの自動車メーカーよりも先んじてサラリーマンでも手が出る価格に抑えてハイブリッド車を販売することに成功し、今や世界でもっとも売れた車となりました。
イノベーションはあきらめた時点で終わりであり、無理に見えても挑戦し続けた人にのみ女神はほほ笑むのです。

こんな言葉があります。
「真剣になると知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。やる気がないと言い訳が出る」
愚痴を言っても、言い訳を考えても、ふてくされて投げ出しても、何も解決にはならず、結局は沈んでいくだけです。

皆で真剣に向き合い、真剣に考え抜き、これと決めたらチャレンジする。
苦しい時に一歩を踏み出す勇気、粘り。
この気持ちだけが困難な事態を解決する唯一の処方箋なのです。
そんな思いでシスケンフィロソフィのⅠの２、「チャレンジ精神を有している」を読まさせていただきます。