運命はその人の性格に宿る

今朝は「夢を描く」を取り上げたいと思います。
まず、読みますね。
(中略)
先週、今期の新入社員の3人を対象とする新人研修が終わりました。
私も一日、フィロソフィを中心に話をさせてもらいましたが、その中でいくら社長の私が人の思いや考え方が大事なんだ、それによってその人の幸か不幸か、人生は決まると言っても、世の中では悪い考えや行いを平気でしているのに、うまく立ち回り、金儲けをしていい生活をしている人がいっぱいいるではないかーという疑問を持ちませんかと問うたところ、3人が3人とも大きくうなづきました。

思った通りで、私もかってはそのように思っていました。
世の中、なんやかんや言っても要領のいい奴が得をすると。
しかし、稲盛さんは確かに短いスパンで見るとそうかもしれないが、だいたい30年ぐらいでみると帳尻が合うと言われています。
私もこの年まで生きて来て、様々な方の栄枯盛衰を見てきたが稲盛さんの言っていることは正しいと思うようになりました。

稲盛さんは運命はその人の性格に宿ると言っています。
運命はその人の心の在り方次第でどうにでもなるという意味です。
よく人の運命はある程度定まっているという人がいて、占いなんかを信じる人には、そう考えている人が多いのではないでしょうか。
私も以前、結構占いを信じていました。
これに対して稲盛さんは塾長として我々によく『陰騭録』(いんしつろく)の話をしてくれます。

『陰騭録』とは、明代の人で、74歳で亡くなった袁了凡(えん りょうぼん)が自己の宿命観を乗り越えて、自分から運命を創造してゆくことを悟った体験を書き記した書物です。
彼は代々学者の家に生まれ、将来医の道に進もうと考えていたが、ある時、不思議な老人が家を訪れ、彼の将来の職業や寿命などを予言します。
予言では科挙を志し、それに受かり、妻をめとるが子供はできず、何歳で○○県の知事になり、53歳で死ぬと言われます。
その後自身の身の上に起こったことはすべて予言通りであり、彼は徹底した宿命論者
となっていた。

役人になった後に、以前から教えを請いたいと思っていた偉い禅師を訪ね、これまでの予言通りの人生だったと語ります。
しかし、禅師は彼を少しはましな男かと思ったがなんと大馬鹿者かと叱咤し、人は自らの力で立命できると諭します。
彼は禅師の話に強く感動しその教えに従い、善事を力行し、夫婦そろって多くの陰徳を積んだ。
すると予言は段々と当たらなくなっていった。
寿命と言われた53歳で死なず、74歳まで生き、子に恵まれないと予言されていたが一子をもうけることができた。
了凡はそうしてできたのがお前だと、大きくなった息子に自分の人生を語り聞かすというのがこの物語のあら筋です。

フィロソフィには「夢を描く」とか、大きな目標を持つとか書かれていますが、時になえそうになる弱い存在が我々です。
心を磨いて、いい人生を送りたいと思っても楽な方に流される身でもあります。
でも、自分の運命がすべて自分の心の中にあると思ったらどうでしょうか。
自分の人生がついていないとか、つまらないと思って腐ったり、恨んだり、愚痴ったり、怒ったりする前に自分の心のありようを反省し、精進を積めば少しでもいい方に自分の運命を好転させていくことできるんだよと、それこそが私たちの使命なんだよと、この『陰騭録』は教えてくれているのです。


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