日常生活でも生きてくるフィロソフィ

フィロソフィはただ学ぶだけではダメだ、実践し、さらに数値に落とし込むまで血肉化しないといけないとよく稲盛さんは言われます。
私自身はまだまだで、とても数値化するまでなんてほど遠い世界です。
それでも会社だけでなく少しでもフィロソフィを意識するようにはなってきています。

自分の感性が鈍らないようにと整理整頓に心がけているうちに、家でも玄関先の靴の乱れが気になって揃えたりするようになってきています。
何でも感謝するようにしようと思っていると、毎日の食事を作ってくれる嫁さんにもご馳走様とか、おいしかったとかこれまで以上に言う様になり、家の中での挨拶が増えたような気がします。
謙虚を心掛けていると、例えばゴルフなんかでミスしても腹が立たなくなりました。

先日、接待中に先方の社長さんの口臭に気がつきました。
それもかなりひどい。
どうしようかと悩んだ末に、大善の言葉を思い出し、意を決して指摘しました。
もちろん言い方には慎重にも慎重を期し、さらに自分がやっている歯周病予防法もアドバイスしながら言いました。
するとその社長は、怒るどころか、非常に感謝されました。
「実は家内からも口臭がひどいと言われて迷っていたところ。
あなたの一言で決心がついた。
別に痛くもないからほっておいたけど歯周病かもしれんし早速、歯医者に行くわ」
後日、感謝のメールまでいただき、手前味噌ですが互いの信頼関係まで深まったような気がします。
相手のためを思っての言葉は必ず伝わるものだとも思いました。

フィロソフィは会社にとどまらず、皆さんの生活のあらゆる場面で実践しようとすることが大切です。
そうすることによって必ず自分の心が磨かれ、自分自身をも高めることができるようになります。