京セラの社員に浸透した利他の心

盛和塾の機関紙に次のような京セラ社員の証言が掲載されています。
入社間もなく社内に歳末助け合いのカンパ袋が回ってきます。
以前の会社でもあったことなので大した違和感もなく、彼は財布から小銭を出してこれぐらいでいいだろうと袋に入れます。
するとこれを見ていた上司が「カンパ金をいくら入れたか」と彼に問います。
正直に40円ですと答えます。

その上司は「君の毎月の小遣いはいくらだ」と問います。
「3千円」と答えると「そのうちいくら持っていかれると痛いか」と聞きます。
「千円」と答えると「それじゃ千円入れなさい。カンパとはわずかなお金を入れるものではありません。これだけもっていかれたら痛い、と感じるだけの金額を、無理にでも入れるものです。それでこそみんなのためになります」と諭されます。
その人は稲盛社長の利他の心の教えが社内に徹底されていたからこそ、上司もそのような指導をされたのだと思うと振り返っています。

前の会社ではなかった体験で不思議と反発心はなかったと語っており、驚くことにこの人は素直に千円を袋に入れたそうです。
さらに人として持つべき考え方を教えてもらったと感謝さえしています。
そこまで言い切る上司もすごいですが、それを素直に受け入れる社員もすごい。
私はこの話を読んで愕然としてしまいました。

京セラにおけるフィロソフィの徹底度が半端なもんじゃない、凄みすら感じたからです。
ここに登場する上司の指導は御釈迦様の逸話にもある貧者の一灯の根本的な人としての慈悲の教えにも通じます。
当社もフィロソフィを始めて社内は変わってきたと思いますし、私だけでなく、社員の方の多くからもそうした声をいただきます。
でも、カンパとか寄付に際して、社員の人にそのような指導を出来るかと自分に問えば否です。
では、自分がそのような気持ちでカンパできるか、これも否です。
機関誌を読みながら脱帽に近いショックを私は受けていました。
私ごときとレベルが違います。
まだ、まだ精進しないとなりません。


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