ど真剣に生きる

今朝はフィロソフィの仕事を好きになるを取り上げます。
今読んでいる稲盛さんの著書「ど真剣に生きる」にちょうどそれに関する記述があるので引用します。
インタビューに応じて稲盛さんが回答している形式です。

【インタビューア】
 会社という組織に勤めているサラリーマンの中には、会社を辞めたいけれども、行き場がない。
いまの仕事にもあまり満足していない」という人はたくさんいると思うのです。
そういう状況にあって、稲盛さんのように目の前の仕事に没頭するという選択をする人は少ないような気がします。
たとえば、余暇のほうに情熱を傾けてしまったり、なるべく働く時間を短くしようと思ったり、そういう方向にいきがちだと思うのです。
ところが、稲盛さんは仕事に没頭しようという方向に目を向けられた。
それはどうしてなんでしょうか。

【稲盛】実は何でもないことなんですよ。
ボロ会社だったものですから、給料があまり出なくて、遊ぶこともできなかったわけです。
余暇を楽しむこともできない。
だから、そんな選択をする自由なんてなく、設備もあまりない研究室で研究に没頭せざるをえなかった。
「自然」がそんなふうに私を仕向けてくれたんですね。 
私もあのときは、これほどの逆境はないというぐらいに思いましたけれど、そういう逆境から逃げていくところがなかったから仕事に没頭せざるをえなかったんです。
しかし、いまになってよくよく考えてみれば、あの苦難と逆境の時代は、私にとって「自然」が与えてくれた素晴らしい幸運だったなと思うのです。
【インタビューア】
 いまは仕事に打ち込まなくてもすんでしまう状況があると。
【稲森】おっしゃったように、いまの方々というのは大変豊かな時代に生きています。
多くの人が食べられないこともありませんし、そんなに仕事に打ち込まなくてもすんでしまう。
だから、仕事がいやになれば、すぐに会社を辞めてしまうんです。
 会社に勤めたとき、与えられた仕事がそんなにおもしろくないのは、みんな同じだと思うのです。
だけど、人生というのは何といっても長丁場なんです。何十年も実社会で生きていかなければなりません。
そうであるならば、仕事にしろ何にしろ、いまやっていることを好きになる努力をしなければいけないと思うのです。
 たまたま若くして好きな仕事に就ければ幸せかもしれませんが、自分の好きな仕事というのはなかなかあるものではありません。
就職した会社で、与えられた仕事を自分の天職だと思えるように自分から仕事に惚れていかなければ、仕事を一生続けていくことはできません。
幸せな人生にするか不幸な人生にするかというのは、社会に出て最初に与えられた仕事を自分から進んで好きになる努力をし
たかしないかで決まるような気がしますね。
 私の場合は、そうせざるをえない状況に追い込まれてたのですが、幸いにしてすぐにセラミックの研究というものを好きになっていった。
それが私の人生を変えていったという気がします。
【インタビューア】
 最初から仕事が好きだったわけでなく・・・。
【稲盛】「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますし、また「継続は力なり」ともいいますが、仕事を好きになるよう努力し、それを続けていくことですばらしい力を発揮する。
天才とか達人とか名人とかいわれる人たちも、みんな単調な仕事を長年やり続けた結果、そのようになっていったのです。
地味な努力を続けていった方しか、立派な仕事はできないんだと思うのです。
 単調で地味な仕事を生涯ずっと続けていくというのは、本当に心から好きにならなければできない。
また、好きになる努力は自分でやるしかない。
つまり、自分の人生を大事にしたいのなら、いまやっている仕事を自分から好きになる努力を重ねていくしかないと思います。
【インタビューア】 
 私たちはよく「好きな仕事を見つける」という表現をしますけれども、そうではなくて自分の仕事を好きになる努力をする。
それが大事なんですね。
【稲盛】そうなんです。
好きな仕事をいくら探しても、そんなのはあるわけがありません。
また、何が好きかといっても、二十歳ぐらいでそんなに考え方や人生観が固まっているわけではないのですから、何もかもわかっていると思い、決めつけることはおこがましいと思うのです。
そうではなくて、自分がたまたま遭遇した仕事を好きになる努力をする、ということが私は正解だと思いますね。


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