「充実した人生は仕事が好きになるところから始まる」

今年の年頭あいさつで私は皆さんと7つの誓いの話をしました。
ただ、この誓いの前提として仕事が好きだということがあると思います。
昨年の当社の社員満足調査をみると、今の仕事を「好きだ」という方は7割となっています。
他社さんとか、平均の統計がないのでなんとも言えませんが、「仕事を好きだ」という答えた方の割合が当社が少ないということはないかなぁ~とは思います。
ただ、「嫌いだ」という人が「やや嫌い」も含めて3人おられます。
「普通」と回答した方の中にも嫌い予備軍が隠れているような気もします。
この手の調査はその時の気分や状況に左右される部分もかなりあるので一概には言えませんが、自分の今の仕事を好きになれないのは決していいことだとは思いません。

人生の大半を仕事にかかわる時間で過ごすわけですから、ここに意義を見出せるかどうか大変重要です。
でも成功した人達はその仕事を好きになって、あるいは自ら意義を見出して好きになることからスタートしています。
楽な仕事はありません。
好きで好きでたまらない仕事でも必ず辛いこと苦しいことが伴っているはずです。
だからこそその仕事が好きになるのです。
昨年、大活躍のテニスプレヤーの錦織さんは小学生からの夢を実現した極めて幸福な方だと思いますが、彼にプロテニスの仕事が楽ですかと問えばきっと怒り出すでしょう。
船井幸雄さんは、どんな仕事でも天職になると言い切っています。
私もその通りだと思います。
そして天職とするには必死でその仕事に取組み、その仕事の楽しみも苦しみも十分に理解した上で、その意義を自ら見い出し、自分でこの仕事が好きだと思い込むしかありません。
縁あってたまたま就いた仕事かもしれませんがそれを割り切って、自分で好きだと定めるしかないのです。
楽な仕事で程々の生活費を得て、趣味でも楽しみながら楽に過ごしたいとい言う人も少なくありません。
私もかって好きでなった新聞記者を辞めた後、あまりにその仕事がハードで、共稼ぎで子育てもあったものですからそのように考えたことがありました。
安定した仕事で早く帰宅できて、休みは家庭サービスと好きなテニスか釣りでも楽しみたいと思ったのです。
でも実際にそのような生活に入ると楽は楽なのに果たして自分の人生これだけでいいのかと悩み苦しむようになりました。

自分にとって充実した人生とはなんなのか・・
人生は一度限り、御釈迦さんは人間に生まれるのは3千年に1度と言っています。
安定を求めて役所に入ったのに、その安定が私に悩みをもたらし、悩んだ末に私は役所を辞めて独立したわけです。
今から思えば役所の仕事にも意義を見出し、好きになると定め、一生懸命に努力していればそれはそれで充実した人生に間違いなくなっていたと思いますが、当時の私にそうした知恵がありませんでした。
生活するために嫌々仕事をしている人も少なくないでしょう。
それも不幸な話でどんな仕事でもそこには必ずその仕事が必要とされる意義と楽しみがあるはずです。
それらを見い出して自分で好きだと思い定めて充実した人生を目指して一生懸命仕事に頑張っていくか、それとも無いものねだりで自分に合った仕事がないないと文句や愚痴を言い、我が身の不幸を呪いながら人生を終わるか。
または諦め半分で給料の安さに文句を言いながら生活費を稼ぐためだけに生きていくか。
それとも仕事は生活のためと割り切り仕事以外に趣味とかで意義を見い出しなんとなく不完全燃焼のまま生きていくか。
生き方は人様々でしょうが、結局、人生は自分の考え方次第で大きく変わるのです。


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