自分に自信が持てるかどうか

錦織選手が全豪オープンで大活躍をしました。
惜しくも準決勝進出はなりませんでしたが、日本人がグランドスラムでベスト8に残るというのは昔なら信じられないことです。
私は社会人チームで10年ほどテニスをしていたので今でもテニスの試合は注目しています。
錦織選手の私のイメージは強い時は強いけど、ケガが多く、精神的にも人柄は良さそうだがどこか線が細く、調子の波が激しいという印象でした。
従って世界で上位に行く、特に長丁場のグランドスラムの大会での活躍は厳しいと思っていました。
ところがかつてのトッププレヤー、マイケルチャンがコーチに就いてから見事に変身しました。
その後の活躍は目を見張るものがあり、往年のチャピオントッププレイヤーのアガシは「お金を払っても見る価値がある数少ない選手の一人」とまで言っています。
錦織選手自身も「勝てない相手はいないと思う」と記者会見等でも堂々たるものです。

一体、マイケルチャンは何をしたのか。
戦術的には同じアジア人として、スタミナで欧米人に負ける点をカバーするため、深く守らず、ベースライン上で打つ戦略を授けます。
これだと横に動く距離が短く、かつ早く相手に玉を返すことができ、相手を振り回すことができます。
ただし、これは簡単なことではなく、テニスは実は落ち際のボールを打つ方が楽なのです。
でもそれだと後ろに下がり気味になるし、相手も返ってくるのが遅いので構える余裕が生まれます。
ベースライン上で打つということは 打点が高い所、または上がり際で早く打つことになる。
これはかなり難しくそのための基本練習を徹底してやらせたそうです。
もちろん錦織選手が元々持っていた球際の処理のうまさという天賦の才能もこれを助けました。
もう一つ彼が錦織選手に求めたことは「自分を信じろ」ということだそうです。
要は自分はできる、変われると思い込めということです。
このために彼はどちらかというと大人しい、シャイな錦織選手にもっと自分を出せ、俺と話せと求めたと言っています。

「一体、なんのために私に金を払っているのか」とまで叱咤しています。
こうして戦術とそれを実行する基礎練習、さらにメンタル強化を愚直にやり遂げて彼は見違えるような選手になったのです。
このメンタル強化は、ケガをしにくくなるという効果までもたらします。
中村天風は「体が心に及ぶ影響は部分的、相対的だが、心が体に及ぼす影響は絶対的で、まさに上から下に流れる一筋の水のごとしである」と看破していますが、まさにそれです。
自分を信じることは実は難しいことだと思います。
これが普通の人はなかなかできない。
おそらく錦織選手は島根の田舎で育ち、素直な性格だったのでしょう。

経験・実績を積んで人はようやく自信が生まれるのですが、私がよくお話しするように先に自信を持って、そう思い込んで取り組む意識がないと新しいことは何もできないのです。
いままでやってもいない戦法をやろうとすればまさに「自分を信じる」しかないのです。
「自分を信じる」ことはフィロソフィの「チャレンジ精神」「能力を未来進行形で考える」「高い目標を設定する」にも通じると思います。
まさに錦織選手は素晴らしい師に巡り合えたと言えます。


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