潜在意識まで透徹する強い持続した願望を抱く

この項目は潜在意識というものがいかに強烈なパワーと影響力を有しているかということを基本的に認識していないとなかなか理解できない。
人の思いや考え方の重要性を稲盛塾長は盛んに強調されていますが、それは結局この潜在意識に大きな影響を与えるからでもあります。
人の成功、不成功はこれで決まると言っても過言ではないからです。

カクテルパティー効果という言葉を知っていますか。
これは騒がしい騒音、雑音の中でも、それらの音よりはるかに小さな声で自分の名前を呼ばれてもその本人だけは気がつくことを言っています。
これは潜在意識の力で普段以上の聴力を発揮していることを示しています。
段々、人の脳の解明が進んでおりそうしたことがわかってきました。
潜在意識はその人が自覚している以上の言葉を実は認識しており、それらの言葉をすべて顕在意識に伝えてもその本人が混乱してしまうから必要最低限の情報・言葉を潜在意識の方が選択して伝えているのだそうです。
これは聴力に限らず、視覚、触覚、嗅覚等々、すべての能力について言えることだそうです。

稲盛さんは潜在意識は生まれてから死ぬまですべての出来事や自分の思ったこと、感じたことを記憶していると言っています。
そういわれればということで気がつくことは夢を見ている時、およそ私が知っているのはずのない言葉を自分が発していたり、古文書のような古い文字を明らかに私は理解して読んでいるのです。
そんな夢を何度か見たことあります。
多分、前世の記憶まで含めて潜在意識がこうした夢を見させているのでしょう。

フロイトは顕在意識２対して潜在意識は８と言っており、潜在意識が我々の言動や能力を発揮する力は顕在意識の４倍もあるということです。
稲盛さんは何十倍と言っています。
潜在意識と顕在意識の連携が強い人は、人の何倍もの嗅覚を発揮して危険を未然に予知したりして自分を守ることができます。

嗅覚について言えば、男女の相性はその体臭が持つ遺伝子の免疫抗体ごとに発する臭いで嗅ぎ分けているそうです。
これは人間に限らず、すべての動物に言えることで、一生に一度しか生殖活動をしない昆虫は、自分の遺伝子と相性のいい匂いを放つ相手を目指して、何キロも一直線に飛んで来るそうです。
この遺伝子の免疫抗体が放つ匂いによる男女の相性については、男女の受取りに違いがあり実に面白いのですが、これを話していると長くなるので別の機会に譲りますが、いずれにしても人に限らず動物すべては異性との交際まで実は潜在意識に支配されているということです。

これほど潜在意識のパワーは強く、というか潜在意識がいいように活性化されていて、さらにそのシグナルを顕在意識へといち早くつなぎ、行動に移せる人は、周囲からみると直観力に鋭く、つかみがいい人ということなる。
つまり運がいい人と言われる人であるということです。
逆に言えば、潜在意識が活性化されていない人は、せっかく遺伝子上の相性のいい異性が出現してもその反応が遅れたり、見逃すわけです。
仕事上でも、極めて有用な情報の反応も鈍くなる。
スポーツなどでも大きなパワーを発揮します。
格闘技なども、特に、私の好きなボクシングなどは、潜在意識と潜在意識の戦いだと言っても過言ではない。
このことを理解されて稲盛さんは盛んに潜在意識へ透徹する願望を持続させろと言っているわけです。
そのことが潜在意識そのものの活性化へともつながります。
人は潜在意識に守られ、従いながらいい伴侶に巡り合ったり、充実した仕事をすることができているわけで、信じない人は別に構いませんが、潜在意識は誰でも持っているものでその使い方次第で人生はどうでも変わるのです。
潜在意識を活性化させることは人生の大きなポイントのひとつなのです。
では、どうすれば潜在意識を活性化できるのか。
これは来週にまたお話します。