今期、生産性向上を大きなテーマに上げていますが、なかなかこれは簡単にはいきません。
先日、経済同友会の例会で講師の方が日本のホワイトカラーの生産性は欧米の半分でしかないと言っていました。
人口減少社会の中でこのことが大きなネックになっているとも語っていました。
生産現場はどんどん海外に出て行っており、これは欧米各国も同じですから、同一条件で競っているわけです。
残りの競争は自国におけるホワイトカラーの生産性向上ということになります。
こう考えればホワイトカラーの生産性向上はまさに国家的命題でもあります。
だからこそやればできる、なんとかなる精神でまず挑戦していかねばならないのです。
やってはならないことはやる前からやれない理由を列挙して白旗を上げてしまうことです。
フィロソフィの「人間の無限の可能性を追求する」で、稲盛塾長は次のように述べています。
「できない理由を山ほど挙げて簡単にあきらめてしまう。これではいけません。
人間には無限の可能性があるのですから、”何とかすれば何とかなるのではないか”そのように思うところから可能性を追求していかなければならないのです。
そういったところで確かに簡単にできるものではありません。
それでもこれは難しいからうちにはできないだろうと簡単に結論づけしてしまう事だけは止めるべきです。
何とかやれるのではないかと無理やりにでも考えていただきたい。
そうすれば次はやってみようと地味な努力を始めるようになるのです。
尺取り虫が地べたを這っていくようなものだと思われるかもしれませんが進歩というものはそういうところから始まっていくものなのです」
このようにして無理やりでも一歩目を踏み出し、真面目に、地道に、創意工夫をこらした企業が栄冠を勝ち取るということなのだろうと思います。
私達もそのようなポジテイブシンキングによるスタートから始まり、地味な努力を重ねて高い生産性を誇る立派な会社にしていかなければなりません。
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