ジェームスアレンの世界

京セラフィロソフィの読本にも登場するイギリスの哲学者、ジェームスアレンを今朝は取り上げたいと思います。
つい最近、彼の有名な著書「原因と結果の法則」を読みました。
はっとする言葉の連続で、欧米では聖書に次ぐベストセラーという評価もうなずけます。
実に１１０年以上に渡って読まれている本だそうです。
それを今頃読んでいる私は恥じ入るばかりですが・・

それは置いておいて、「人々の多くは、環境を改善することにはとても意欲的ですが、自分自身を改善することにはひどく消極的です。
彼らがいつになっても環境を改善できないでいる理由がここにあります」なんとも的確で私はぐ～の音もでませんでした。
その環境については次のように言い切っています。
「私達人間は、常にいるべきところにいます。私達が自分の人格に組み込んできた思いの数々が、私達をここに運んできたのです」今いる環境はすべて自分の心が招いたものだというわけです。
なのにそれを嘆き悲しんだり、愚痴ったり、腐ったりしても何の改善にもならない。
環境そのものを招いた自分の心を変えない限り、環境は改善されない。
これをジェームスアレンは宇宙の法則だと言っています。

私も６０余年生きて来て、若い時はそんなことは思いませんでしたが、稲盛塾長と出会い、学ばせていただく事により、自分の思い、心というものがどれだけ自分の人生を支配しているかということがしみじみと感じられるようになってきました。
そして会社という存在への考え方も変わってきました。

皆さん、想像してみてください。
社員の皆が明るく、互いが家族のような信頼関係で結ばれ、上も下も横同士も思いやる優しい雰囲気に包まれている。
しっかり一つの目標に向かって一丸となって皆が燃えている。
斜に構えている人など一人もいない。
業績は右肩上がりでお客様もシスケンさんにお願いして良かったと喜んでくれて、社員の家族の皆さんもそれを誇りに感じてくれている。
地域社会のすべての人がいい会社だと認めてくれている。
私はそんな会社で、そんな環境で残りの人生をまっとしたいと夢見ています。
これが私の最終的な夢です。

そうなるためには一体自分はどうすればいいのか。
自分自身を改善するとは何なのか。
私は毎日、そのことばかりを考えています。
私の使命はそこにあるのだろうと思っています。
毎週毎週、こうして朝礼で話をし、月に四回フィロソフィ研修会を開き盛和塾福井でも月一回輪読会の座長的な役割を担当させていただいています。
正直、疲れることもありますが、このこと自体も私の精進なんだろうと言い聞かせています。
聞いている皆さんも大変とは思いますが、私の思いだけは解かって欲しいなぁと思う次第です。