反省ある人生をおくる

人生の成果の方程式の説明の節の中で、この反省ある人生をおくるという項目が最も重要だと稲盛塾長は説かれています。
この項目は当社のフィロソフィ手帳には記載しておらず、大切な項目が抜けてしまったとそれこそ反省しています。
手帳の改定の際は真っ先に入れなければいけないと思っています。

やがて一年が終わります。
皆さんにとってはどんな一年だったでしょうか。
この一年のわが身を振り返って反省するにはいい時期だと思います。
つまらぬことで意地を張り、出さなくてもいいところで余計なプライドを出して腹を立てたり、周囲を不快にさせたり、つまらぬ見栄で散財したりもする。
間違いをわかっているのに押し通したり、人の心を傷つけたり・・
自分の言動を振り返れば深いため息しか出てこない。
皆さんはいかがでしょうか。

誰も聖人君子ではないので、反省、また反省、それが私たちです。
でも、反省できる人は素晴らしい人だと思います。
何故なら謙虚だからこそ反省できるのであり、心が素直である証でもあります。
素直であれば成長することができますし、感謝することもできます。
成長し、感謝の思いが募れば募るほど、私はその人の心の器が大きくなり、その人自身も幸せに近づいていくと思っています。
反省ある心を持つことは、心を磨き、高めていく第一歩なのです。
だから反省するほど人は幸せに近づくことができるのです。
特に、毎日決まった時間に反省を習慣づけることがなにより重要で、稲盛さんも禅定としてその大切さを説いています。
まるで神に祈るように自分を反省し、改めようと誓う。
傲慢で、いつまでたっても悪いのは周囲と思い込み、あるいは自分の運命が悪い等々と思っている人には永遠に幸せは巡って来ない。
シスケンという集団は反省する人たちの集まりでなければなりません。
でなければ経営理念の物心両面の幸せは実現されないのです。
私も社員の皆さんも共々、この年末の間に素直に反省し、互いに気持ちを新たに新年を迎えることができればと思います。