何が英国国民をEU離脱に導いたのか

イギリスがEU離脱するとのニュースに接した時、イギリス国民はなんと愚かな選択をしたのだと思いました。
おそらくこれを機会にイギリスは徐々に国力を落とし普通の国に成り下がるでしょう。
独立記念日どころかイギリスの崩壊が始まった日になるかもしれません。

一方で民主主義は一歩間違うとこうしたポピュリズムというか、衆寓政治に陥る可能性が大なのだと、民主主義の怖さも思い知らされました。
この国民投票は参議院選挙より日本に与える影響が大きいと私は注目していました。
何故なら一歩間違うとリーマンショック並みの不況を招きかねず、日本にとって、もちろん当社や私たちの生活にも大きな影響を及ぼしかねないと危惧したからです。
持続派が優勢と聞いてちょっと安心していたのですが期待は裏切られました。
誰が見ても離脱すればイギリス自身が首を絞めることになるのに何故そんな道にまい進してしまったのでしょうか。
自分の事、自国の事は意外と見えていないものなのかもしれません。
かって日本が他国からみれば勝てもしない戦争に突き進んだのと同じかもしれません。
この結果を聞いた時、ある小話を思い出しました。
桟橋から男を飛び込ませるのどうしたいいかという小話です。
フランス人なら規則では飛び込んではいけないと言えば飛び込む。
アメリカ人は飛び込めばヒーローになれる。
イギリス人であれば紳士たるもの飛び来なければならない。
ちなみに日本人はみんな飛び込んでいるよ、という国民性を皮肉った小話です。
それほどイギリス人はプライドが高いということなのですが、国民投票の終盤戦に諸外国やIMFなどの指導者がちょっと脅しとも取れるよな発言でイギリス国民の自重を求めましたが、別に間違った指摘をしているわけではないのですが、プライドの高い英国民はこれに反発したのでしょう。

こうした反発心をナショナリズに凝り固まった政治家たちが煽り立て、火に油を注いだような感じです。
以前は私はプライドは大事だと思っているタイプでしたが、フィロソフィを勉強し始めてからプライドなんて必要ないのではと思うようになりました。
人として正しく生きようというプライドなら別ですが、自分をよく見せたい、経歴に傷がつくといった利己的な理由をプライドは呼び覚ましがちです。
今回のイギリスがまさにそれです。
自国の利益だけで、というか自分の目先の利益だけで国の将来を決める大問題を決めたような気がします。
それが引き起こす世界的な混乱の責任を考えない。
己の欲は周りが見えなくなり、己の判断を狂わせます。
移民問題が離脱の要因のひとつのようにも言われましたが、仮に移民がなければ英国がこれまでのような経済発展をすることもなく産業は空洞化していたでしょう。
移民に職を奪われることを重要視するか、産業が空洞化して職が無くなることを注目するか、どちらに転んでもこれまでのような職はないのです。
だとすればまだ経済成長をして、転職の余地がある方がいいではないかと思います。
しかも移民と言ってもEU圏内の移民が中心です。
戦争難民のような着の身着のままで逃げてきたような移民とは違うわけで、ましてイスラム国の戦士が紛れ込んでいる心配もない。
そういう意味では安心して雇用できる移民なわけで、今後イギリスは日本と同じように高齢化を迎えて人口減少が大きな課題となり、働き手がいなくなった時、EUに加盟していたことを懐かしがることになるでしょう。

いずれにしても長期的に世界の混乱が続くでしょう。
内向きの議論に振り回され、米国でトランプ大統領でも誕生すれば最悪の状況が待ち受けると思います。
別にマイナス思考になる必要はないのですが、最悪のことも考えて経営を考えなければいかないと自分を強く戒めています。
と同時に会社の全員が一丸となってベクトルを合わせていればびくともするものではありません。
世の中がどう転んでもいいように売上極大、経費極小を貫きましょう。
同時に利己的な欲を排して、利他的な思いが心を占めるように努力し、イギリス国民と違って適格な判断ができるようにも戒めなければならないと思います。


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