チームジャパン、リオで花開く  ~個人ではなくチームで戦う気持の尊さを知る~

昨日、リオオリンピックが閉幕しました。
日本人は大活躍で水泳の萩野の金メダルに始まり、お家芸の柔道、体操、卓球、 バトミントン、レスリング等々と続き、最後は男子400mリレーの4人の侍が圧巻の走りで銀メダルを獲得してフィナーレとなりました。
史上最高のメダル数に輝き、東京五輪に大きく弾みがつきました。
見ていてつくづく思ったのは、最後は気持ち、メンタルの勝負だということでした。
卓球を観戦していると見ている方が辛くなってきて心臓が脈打つのがわかります。
テレビで見ていてこれですから、やっている方は多分、頭は真っ白、心臓は脈打つどころか、口から飛び出しそうだと思います。

レスリングの伊調選手始め次々と演じられたラスト何秒での大逆転、16対19とマッチポイント取られてからの5連続ポイントで逆転した女子バトミントンダブルス、さらには卓球男女の団体戦などいずれも最後は気持ちの勝負だったと思います。
卓球の水谷選手が言っていましたが「今回はメンタルトレーニングをかなりやった。本も読んだし、先生の話を聞きにも行き、とにかくポジテイブを心掛けた」
おそらく多くの選手がこの水谷選手と同じようなことをやったのだろうと思います。
それとある専門家はチームジャパンの勝利で、個人ではなく日本チームとして今回は戦ったことが良かったと、分析していました。

確かに他競技の活躍に刺激されたという選手のコメントが多かったと思います。
さらにその専門家は「この考え方は日本水泳陣のやり方を真似たものだ」とも語っていました。
そのための対策例としていろんな競技共用のトレーニングセンターを東京に開設して他競技選手同士の交流を図ったり、現地リオでも同様な施設を作って選手の交流を狙ったそうです。
卓球の石川選手はその施設の帰りのバスの中でレスリングの吉田沙保里選手と同席になり、シングルス一回戦敗退で落ち込んでいる時に、絶対女王の吉田選手でさえ闘いへの不安を常に抱えていることを知って勇気づけられたと話しています。
団体戦での石川選手の活躍につながったのかもしれません。
柔道では他の体重クラスの選手たちがみんなで応援している光景がありました。
ロンドンでは見られなかったことで柔道でメダルリレーが起きた要因の一つでは
ないかとの声までありました。
いずれにしてもチームジャパンの流れの中で歴史的快挙と言っていい男子400mリレーでの銀メダル獲得が生まれたような気がします。
アトランタ五輪で下馬評が高かった日本競泳陣がメダルゼロに終わった反省から、個人競技の水泳をどうやってチーム競技に持っていくか、10数年に渡ってもがき苦しみ続け、ロンドン五輪で最高のメダルを獲得した話はこれまで私が何度も全体会や新入社員研修会でお話してきた通りです。
そのエピソードは今回のシスケンフィロソフィの改定でも盛り込んでいます。
それだけに今回、リオ五輪でJOCが日本競泳陣の考え方を取り入れたとの情報は我が意を得たりで大変うれしく思ったわけです。
その関連個所を読みますが、当社も個人で戦っているわけではありません。
確かに仕事をしている時は一人かもしれませんが、パートナー先まで含めた多くの仲間に支えられて私達は仕事が出来ています。
そのことを忘れずに常に感謝の思いでいたいと思います。
では読みます。
ちょっと長いですがお許しください。

1996年のアトランタ五輪において日本競泳陣は史上最強との呼び声が高く、事実、世界記録保持者や前回五輪メダリストが何人もいました。
しかし、結果は金メダルどころかメダルゼロの惨敗でした。
このどん底の反省から日本競泳陣は選手のメンタル面の強化を怠ってきたことに惨敗の原因があると学びます。
特に、日本人は個人戦よりも連帯感を持って戦うチーム戦の方が持ち味を発揮できる特性がある。
日本人の特性を生かして一人一人で戦うのではなくチームで戦えばいい。
これが日本水泳協会の強化チームが出した結論です。
では、個人競技の競泳競技にどうしたらチーム戦へと持っていくことができるのか。
そこから日本競泳陣の10数年に及ぶ長い試行錯誤が始まりました。
辿り着いたのは実にシンプルな結論でした。
まず、競技の前には全員で円陣を組んで気勢を上げ、一体感を高める。
競技中は全員がスタンドに陣取り選手を応援する。
この二つを愚直にやり通しました。
円陣を競泳陣は“ワンパ”と呼び、ご丁寧に合宿ではそのコンテストまでやったとのことです。
競技前のプールサイドで気勢を上げる日本人のワンパに他国の選手たちは度肝を抜かれました。

こうして臨んだ2012年のロンドン五輪において、日本競泳陣は史上最高の成績を納めます。
チームの連帯感で一人一人の弱い心を強靭な心へと変えたのです。
メダルを首に下げたほとんどの選手たちが他の選手やコーチ達にただただ感謝、感謝のインタビューに終始していました。
全員で全員を応援することから芽生えた感謝の心は個々の選手たちの人間性まで高めてくれたのです。
私達が会社で行う輪読会やコンパは、まさに日本競泳陣の“ワンパ”やプールサイドでの応援と同じなのです。
当社の仕事はどうしても個々人の能力やパワーに頼ることが多く、チームワークで仕事をする機会が少ない職場です。
個人競技の競泳と似ています。
だからこそチームワークが、互いに支え合う気持ちが大切になるのです。
一人一人の弱さを、皆で一緒に学ぶことで、そして飲食を共にしながら語り合うことで克服しようとしているのです。
仲間の大切さや支えてもらっていることを時に忘れてしまったり、身勝手な理由に自分がよければいいと納得してしまったり。そんな私達ですが仲間の姿で気づかされ、仲間の指摘で我に返ることができるのです。
以上です。
この会社で共に成長していきましょう。


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