広島の強みは家族主義

プロ野球の日本シリーズは日ハムが広島を破って優勝しましたが、すべての試合ともなかなかの熱戦でいい日本シリーズでした。
今朝は20数年ぶりにリーグ優勝した広島カープを取り上げたいと思います。

フィロソフィに大家族主義で経営するというのがありますが、ネットニュースに広島の強みは家族主義にあるとの記事を見つけてヘエ~そうなんだと思わず読んでしまいました。
確かに今季、カープは強かったですが、私が印象に残っていたのが、メージャーから何十億円の契約を蹴って戻ってきた黒田、同じく阪神の高額な契約を捨てた新井、この2選手に共通するのは「最後の野球人生は広島で迎えたい」というなんとも日本人らしい思いでした.
そう思わせる広島カープってどんなんだろうと興味が湧きました。
今の広島は外国人選手以外はすべて生え抜きの選手で固められています。
金に飽かせて他チームの四番バッターを次々トレードする巨人とはえらい違いだと思います。
ドラフトで指名した選手、それも知名度はどちらかと言えば低い選手をチームで地道に育て上げる。
決して財務が豊かな球団ではなく、むしろスポンサー企業はない市民球団の悲哀で有名選手は手が出ないのが実態かもしれません。
でもそれだけ広島県民のカープ愛は強烈かもしれません。

一方で無名ながら潜在能力の高い選手をスカウトが見つけ出し、そのスカウトは入団後も家族ぐるみで面倒をみるそうです。
コーチ陣も含めて面倒見の良さが広島カープを支えています。
無名の自分を育ててくれたという恩義があるから黒田や新井は最後は広島に戻りたいと思ったのでしょう。
常勝とはいかない球団かもしれませんが、ちゃんと神様は見ていてまさに神っている快進撃を支えてくれたのかもしれません。
家族のような信頼関係はプロ野球球団もそうですが企業においても必要だと思います。
若手を大事に育て、苦楽はみんなで分かち合ってこそ、信頼関係も生まれ、強い絆が生まれる。
フィロソフィ的にはベクトルが合ってくる。
スポーツ競技であっても会社同様、あるいは家庭同様、自分の事しか考えない人はその集団には不要なのだと思います。
アスリートの集団において、たぐいまれな身体能力がまず必須でしょう。
その意味ではなんやかんや言っても能力重視です。
日ハムの大谷選手などを見ているとまさに持って生まれたものが違い過ぎると思わざるを得ません。
でも、トップクラスの身体能力を有した選手たちが競い合う場になると、やはりその人の人間性、人格、考え方が最終的な結果を左右していくような気がします。
どんなに身体能力が高くてもいずれは体力は落ちてきます。
それは今を時めく日ハムの天才・大谷をもってしても避けれない道です。
能力を維持していくにはその人の血のにじむような努力が陰では必要です。
同時に高い身体能力にあぐらをかき、周囲への感謝を忘れ、傲慢になり、かってあれだけの名声をはした選手が落伍者の群れに連なる有名選手も少なからずいます。

広島には福井ゆかりの選手も少なくありません。
いずれも高校生時代に広島に見いだされ広島一筋の選手が何人かいます。
その代表格が敦賀気比の東出選手で、今や広島の打撃コーチで今回のリーグ優勝の陰の立役者の一人で、福井県人にとってはうれしい限りです。
東出選手のように家族主義の集団に居れるということは私は実に幸せなことなんだと思うようになりました。
互いに感謝し合う、信頼し合う人達と毎日を過ごしていくわけですから、傲慢な心や利己的な欲ばかりで判断することがなくなり、自分の心の成長へとつながっていくわけです。
稲盛さんが言う大家族主義経営とは互いにかばい合いながら心でつながり、そして互いに心を高め合って行くという関係を目指しているのではないでしょうか。
当社はまだまだの会社ですが、広島のように家族主義の経営を目指していきたいと思っています。
家族のようなチームの一体感でエースの前田が抜けた直後にもかかわらず苦労して苦労してやっと25年ぶりというリーグ優勝を果たしたチーム。
片や素晴らしい能力の選手ばかりを集めて、常に優勝争いをしつつも、チーム内は野球賭博や薬物で足の引っ張りあいのチーム。
果たして選手生活を振り返った時、どちらが幸せな野球人生と言えるのでしょうか?


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