心をベースに経営する

今朝のシスケンフィロソフィは心をベースに経営するです。
この項目は、先月のフィロソフィ研修会でもやっているのですが、まだピンと来ていない感じの方がおられるので再度取り上げます。
陽明学者で九州大学の名誉教授だった岡田武彦さんという方が、盛和塾の機関誌で次のような文章を書かれています。

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ダーウィンの進化論では人間等霊長類の違いは、人間はホモサピエンス(知恵のある動物)でありホモ・ファーベルト(技術を持つ動物)であって、この点で人間は霊長類より優れているということになっている。
しかし、もう一つ大事なことがある。
それは人間はホモ・コミュニカンス(社会生活を営む動物)であるということを忘れてはならないのである。
そしてここにこそ人間としての資格がある。
例えば原始民族では、大人の男子が鳥や獣や魚など獲物を捕ってくると、これを部落の人々に平等に分けます。
捕った人間が優先的に食べ、後の残りを人に分けるのではなく、最初から老人も女も子供も含めて平等に分けます。
これが原始人の社会生活ですが、なぜそういうことができるかというと、人間には本来、他人のことを思う心がある、言い換えれば人間は本来、惻隠の情と、仁の心を持っているからなのです。

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惻隠の情とは、他人の痛みを自分の痛みとして感じるところに人間の心の本性があるということで、災難に遭った人を気の毒と思うのもこの表れです。
孟子は人の痛みを感じない人は鳥や獣と一緒であり、惻隠の心なき者は人にあらずとまで言っています。
また、仁の心とは、自分の身を犠牲にしても人を助けようとする心です。
いわゆる利他の心です。
岡田さんによれば、孔子曰く「身を殺して以って仁をなす」人間本来の心、本性がここにあるということだそうです。
要は他人へのおもいやり、あるいは利他の心があって人間と言えるということだろうと思います。
そのような本性を持っているのが人の心なんですね。

しかし、本能のままに利己的になってしまった人は、その身は人間界にあろうとも、心は畜生の世界にいるのと同じということになります。
心に描いたことがその人の人生を決めます。
畜生界に心を置いている家族が集まればその家は畜生の世界となります。
同様にトップを筆頭に会社の構成メンバーの心の在り様が会社の方向性を決めます。
構成メンバーの心が畜生の世界にあればその組織も同様に畜生界にあるわけです。
そもそもそんな会社が人間界の社会に貢献できるわけがありません。
そんな会社で人生の貴重な時を過ごしたいと思いますか。
心をベースに経営するということは、本来、人間が持っている本性を開かせ、それを大切にして経営しましょうということです。
心をベースに経営するって、一体、なんのことと思われる方もいるかもしれませんが、人が人らしく働く会社、人としての本性で結ばれる会社になる、ごくごく当たり前のことを私達はしようとしているのです。


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