プラス思考と業(カルマ)について

先週のスピーチでは業(カルマ)の話をしましたが、その際にも簡単に触れましたが、善志善行や利他行を行うことでも業は消えますが、この世で災難に合い、それを克服することでも業は消えていくそうです。
稲盛塾長の講話の中でこのような話が出てきます。

京セラが開発した人工関節が非常に評判がよく、患者さん達から早く販売して欲しいとの声が多数寄せられます。
国の厚生省の検査をすべての製品がパスしないと販売できないのですが、骨がんで骨が損傷している患者に応用したい、人工間接でOKもらっているの材質なのだから問題はないはずで何かあったら私が責任を持ちますとの医者や患者さんの声に押されて人助けの気持で京セラの担当者は売ってしまいます。
そのことが厚生省に知れて、無審査の医療製品を売ったということで京セラは薬事法違反の容疑で厳しい行政処分を受け、マスコミの批判にさらされます。
私はそんなことが京セラにあったとは知らなかったのですが、良かれと思ってやったことが世間の批判を受け、稲盛塾長自身も記者会見等で釈明を迫られ、さすがの塾長もこの時はかなりまいったようです。
そこで塾長はかねて師事していた円福寺の西片擔雪(たんせつ)老師に相談というか、愚痴をこぼしに行きます。
情けないやら悔しいやらの心境だったようで、老師もそれは災難でしたなぁと慰めてくれるものと思ったそうです。
ところが老師は「それは良かったですね」と慰めるどころか喜んでくれます。
あっけに取られる塾長を前に老師は「災難に遭ったとしもこれによってあなたの業が一つ消えたということです」と諭します。
これを聞いて稲盛塾長は気持ちがす~と、楽になったと言います。

この時の体験を基づき塾長は次のように言われます。
「災難や病気がある時は、ようこそという気持ちが必要ですよ。状況が人を育てるのです」
後にこのお寺で塾長は得度を受け、出家するわけですが、災難にあっても感謝しなさい、ひたすら感謝とはそういことですと言われています。
そしてその状況が人として成長させてくれる有難い試練だというわけです。
これはまさに究極のプラス思考で我々凡人にはちょっと真似ができないことではありますが、考えてみれば災難が我が身に起きた時、そのことを嘆いたり、腹を立てても何も解決にはなりません。
むしろその精神状態が身体に害を及ぼすだけです。
業が消えるんだと思えば少しは気が晴れるかもしれません。
とは言いながら、災難によりけりで、一夜で自分の家が災害や火災で亡くなったり、身内に不幸が在ったりした時もそのような心境でいられるかと問われると自信はありません。
ただ、神様は超えられない試練は与えないと思い、さらに何とか立ち直って業を消してやるんだぐらいの強い精神力が持てるように、自分の心を鍛えることもまた心を高めることにつながるんだと最近は思うようにしています。


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