成功に至る近道はない

稲盛さんは、「努力し続けることを放棄するまでは失敗したとは言えない」と、言い切っています。
努力することをあきらめたから失敗したのだというわけです。
なんとも厳しい言葉ですが、私達が努力することをやめようと思うのは、どうやっても目標に届きそうにないと自らの限界を引いてしまった時だろうと思います。
しかし、その目標が自分の為でなく、他の人、家族や仲間の為であればどうでしょうか。
私はそんなに簡単に諦められないと思います。

ある人がウサギとカメの話を引用して次のように言っていました。
「ウサギはカメに勝つことが目標でしたが、カメはゴールに到達することが目標でした。だからカメはウサギ勝つことができた」
なるほど言えてるなぁと思いました。
私達はつい誰かに勝ちたいとか、世間に認められたいとか、そんな利己的な思いを目標に委ねがちですが、しっかりゴールを見据えて一歩、一歩、カメのようにのろくとも地道に努力を重ねていくことが何より大切です。
目標は他の人と比較すべきものではなく他人はどうあれ、自分の目標は何であるのかを常に自問し確認しながら自らの進むべき方向を誤らないようにすることが何より大切なのです。
私達は意外と目標を一旦立てながら、つい安きに流れたり、利己的な言い訳に自ら納得して、目標を見失いがちです。
その際に塾長の教えにあるように常にその目標が私心から来たものでないと問い続けなければなりません。
でないといつの間にか人はカメのつもりがウサギになってしまうのです。

今月は当社の決算月です。
９月からは新たな期がスタートします。
会社の目標、チームの目標、個人目標、それぞれ立ていただきますが、とにかくしっかり目標を見据えて地道な努力を重ねることが大切です。
逆にこの一年の反省はどうだったでしょうか。
個人目標をやれた人、やれなかった人、色々あるかと思いますが、やれた人はそれを続けることを、やれなかった人はその反省を生かすことを心に刻んで、新たな目標にまい進して欲しいと思います。
お陰様で皆さんの努力で今期の会社の目標はすべて達成できそうです。
でも、会社の大きな目標である長期目標にはまだまだです。
この大目標を目指して来期も皆でベクトルを合わせて頑張りましょう。