愚かな知恵者になるよりも、利口な馬鹿者になれ。

「愚かな知恵者になるよりも、利口な馬鹿者になれ。」
若い時はこんな言葉を聞いても、そんなこと言っても知恵者の方が世の中の役に立つのではないかと思ったりしたものです。
でも歳を重ねていくと上には上がいるということも知りますし、わずかな知恵や知識で得意顔をする人はどうしようもないなぁと思えてきます。

人は人から認められたい、よく思われたいという強い潜在意識を持っています。
マズローの五段階欲求説の4段階目、承認される欲求です。
他者から認められたいというのはある意味、健全な欲望なのですが、これが過ぎると困ったことになります。
例えば周囲から認められたくて時に背伸びし、見栄を張り、虚勢を取り、さらには自分の失敗を受入れまいと言い訳けをしたりします。
私もそれで随分失敗したなぁと反省、反省です。
人間の欲望には様々ありますが、自分自身を振り返ってみると、金銭欲よりもこの他者から認められたいという欲求の方が私は強いように思います。
一見、金銭欲が強いよりいいように思われるかもしれませんが、経営者のタイプで言えば金銭欲の強い社長は利益志向の強いビジネスに走り、周囲からの承認欲求の強い社長は利益より社会的認知度の方に走りがちです。
金銭欲の方が強い社長は金への執着によって傲慢になって失敗するし、承認欲求の強い社長は虚栄心から要らぬ出費を重ねて没落しますし、周囲から認められないと常に不平不満を持ち、精神的に不安定になりがちです。
経営という視点では金銭欲の強い社長は余計な出費はしませんからいい点でもあるのですが、成功すればするほど利益を独り占めしようとしますから日産のゴーン氏のようにいずれは立ちいかなくなります。
金銭欲も、承認欲求も生きていく上では必要なのですが、ほどほどでなければならないのです。
つまりバランスと調和がないと失敗すると思います。

利口な馬鹿者とは時に他者から認められたいという欲求を制御できる人ということだと思います。
つまり謙虚さを持った人だと思います。
わざと無知を装って相手を立てる、自分はこんだけ知っているぞ、やっているぞと出しゃばらない。
私を捨てられる人、無私になれる人でもあると思います。
私は自分が承認欲求が強いタイプだと自覚しているのでこの点を戒めなければならないと思います。
承認欲求が強すぎて失敗もしてきたし、また、失敗した人も大勢見てきました。
私の失敗はそのまま会社の失敗となり社員の皆さんにもご迷惑をおかけするわけですから注意しなければならないと思っています。

面白いことに承認欲求の強い人同士は必ずぶつかります。
金銭欲求の強い者同士も金を取り合って争います。
だけど金銭欲求の強い人と承認欲求の強い人同士はぶつかりません。
片方は名を捨てて実さえとれば満足するし、片方は名を取れれば喜んで引き下がります。
皆さんはどちらのタイプですかね。
時に自己分析も必要です。
金銭欲求が勝る人はお金に対してきれいになる、つまり金に執着しないと常に心がけることが必要です。
承認欲求が勝る人は身の程を知る、つまり今の自分を謙虚に受け入れることです。
周囲に責任転嫁して不平不満を言わないように戒めなければなりません。
どちらもないという人は生命力に欠ける心配がありますからまずは健康管理が必要かもしれません。
どちらも勝っていると思える人はかなり注意が必要です。
一番いいのはフィロソフィを学ぶことです。
このタイプの人には特効薬はそれしかないと言い切れます。
今朝のフィロソフィは自分自身への自戒も込めて常に反省ある人生を心掛けるを取り上げます。


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