退社時の挨拶の込めた私の思いと忘れてはならない日本人の心

4日の仕事始めに私は「今後社内では”お疲れさまでした”というのは止めましょう。
自分を高めてくれる仕事と職場に対してお疲れさまはふさわしくない、むしろ感謝の心を込めて”ありがとうございました”と言いましょう」と提案させていただきました。
「ありがとうございました」と感謝の言葉を伝え、受けた方も「ありがとうございました」と返す。
皆さん、できていますかね。
多分、なかなか慣れずに戸惑っている方やまた社長が変なことを言い出した、心の中ではそんなことどうでもいいじゃんと不満を持って受け取っている人もいるでしょう。

当社は常日頃から挨拶を大切しましょう、徹底しましょうと言ってきました。
明るく、礼儀正しい挨拶はシスケンフィロソフィにも入っており、挨拶自体はある程度社内には浸透しているかと思っています。
明るく、元気があるかどうかはまだ今一の方もいますけどね。
なぜ、元気で明るい挨拶にこだわるかと言えば、それは気持ちの切り替えであり、意識改革につながっていく大事な一番最初の行為だからです。
フィロソフィは私達の意識を変えるために社内浸透を図ろうとしています。
つまり挨拶はフィロソフィへの入り口のドアのようなものだと私は思っているのです。
だから毎朝、できる限り早く出社して皆さんから朝の挨拶を受けるようにしようとしているのです。

しかし、私達の意識を変えていくというのは実は大変なことです。
フィロソフィで意識を変えるということはどういことかと言えば、これは非常に大切なことなのでよく聞いてください。
意識を変えるとは「自分がどうしたいと考え、自分が何を得たいのかということではなく、他の人はどう考えているのか、お客様はどう考えているのか、自分はそれに対して何を与えることができるのか、自分は会社と会社の仲間のために何ができるのか、自分は社会にどんなことで貢献できるのか、会社をどのように変えていくべきか、どんな人間に変わっていくべきか、そしてそのためになにをすべきなのか、そのことをよく考える」ということです。
これこそがフィロソフィによる意識改革の根本的なところです。

この正月、もうすぐ3歳の初孫が我が家にやってきました。
立派に自我が形成され、自己主張をし、大好きなミカンとイチゴを獲得するためには手段を選ばず知恵を絞ります。
周囲が自分やあるいは自分の家族に何をしてくれるのか、お客様から自分の会社や自分は何を得られるのか、会社や社会は私や私の家族に何をしてくれるのか、これでは私の孫レベルとさして変わらない自己中心的な、まさに利己心です。
これを周囲を思いやる、自分よりも相手のことを考えて行動する、利他の心に変えていくことが私が言っている意識改革なのです。
もちろん生きていくためには私の孫のように本能に基づく行動も必要ですし、ビジネスで言えば当社も利益を出さなければ生きていけません。
だからと言って利己心だけで動けば、それは本能だけで動く動物や3歳児とさして変わらないということになります。
自分、そして自分の家族以外の周囲に対しても心を配り、自分よりも周囲を優先して動く、これこそが人間だけが有する人としての心なのです。

インバウンドと言われ、今、海外から大変数の外国人が日本を訪れています。
年末、家内と初めて伏見稲荷神社に行ってきました。
人、人、人だらけ、それも私たち二人以外はほとんど外国人。
日本人を探す方が大変です。
これら多くの外国人がリピーターとなり、都会や観光地から地方都市へ、日本の田舎へと流れる傾向があるそうです。
食事がおいしい、風景が美しい、その理由は色々あるでしょうが、ひとつあるのが日本人のおもてなしや人情に触れて、益々日本が好きになり、より日本人らしい人に触れたいという日本びいきの外国人が増えているのだそうです。

聖徳太子が和を以て貴しとなすと国を開いたのが日本です。
自分よりも相手を立てる、慮る、これが日本の文化です。
どこの国よりも利他の心を有してきたのが日本だったと私は思います。
日本がここまで繁栄し、発展してこれたのもこの利他の心がベースにあったからだと思います。
それがどうでしょうか。
自己中ばかりの日本人、残虐事件や幼児への虐待、さらには指導的立場にある人がお金や欲にくらんで道を外し転落していく経営者や政治家も後を絶ちません。
そのような日本の混迷は日本人自身が日本人たる心を忘れた心の荒廃にあるのだと稲盛さんは盛んに警鐘を鳴らされています。

日本のそんな寂しい現状にあって当社は強く、立派に社会に貢献する企業として存続しつづけなければなりません。
その絶対条件が日本人の心、利他心、つまり周囲を思いやる気持ちを私達が継続的に有することができるよう自ら意識改革の努力を続けることだと思っています。
そのための小さな小さな一歩を今年から始めましょうと私が言っているのが「まずは退社時のあいさつから変えていきましょう。」ということなのです。
そして感謝の心を持てるようにまずは心掛けていきましょうということなのです。
感謝の心は謙虚さにつながり、反省ある日常となり、周囲への気配り目配りとなって利他心へと昇華していきます。
そのような私達が提供するICTシステムやサービスは必ずやお客様や社会の貢献になると思っています。

最後はちょっとオーバーな表現になってしまったかもしれませんが、帰社時の挨拶を変えようという小さなことではありますが、私の意図と思いを是非、ご理解ください。
では、今朝のフィロソフィは「利他の心を判断基準にする」を取り上げます。


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