「調和の感覚」は整理整頓、清掃、清潔から始まる

稲盛塾長は「四角い机の上に物がバラバラに置かれているのを見て、それに違和感を覚えないようではいい製品をというものを理解することもできなければ、それをつくることもできないはずです」としたうえで、「そのような感覚を持っているからこそ現場を見て、何かおかしいと気づくのです」と言われており、その感覚を「調和の感覚」と呼ばれました。

これは何もモノづくりだけの世界の話ではありません。
ICTシステムにもピッタリあてはまります。
このプログラムのコーデイングは調和していないのではないかから始まり、このシステムの考え方では実際の業務運用と調和しないのではないか。
サービス業でも同じです。
自分のサービスがお客様と調和しているのか、店の雰囲気と調和しているのか。
あるいは自分が作成した資料のデータが他のデータと調和しているのか。
よく塾長は間違ったデータを瞬時に指摘したと言います。
その時、「数字が暴れている」とも表現したと言います。
これも調和の感覚だと思います。

自分の机や部屋が乱雑だったりというのはもちろんのこと、再三、プログラムのバグが発生したり、仕様の戻りが何度も起きたり、資料のデータミスが毎度発生したり、さらには決まりごとが守れなかったり、これらに思い当たる人は、この調和の感覚に問題があると思った方がいい。
この調和の感覚が磨かれていけば、そもそも自分の言動や態度が周囲と調和が取れているかどうか、むしろ調和を乱していることまで理解できるようになり、自分の言動や態度を正すことができるようになります。
わかりやすく言えば、周囲から浮いていたり、独りよがりだったり、さらには自分のエゴだけに過ぎなかったりということまで見えてきます。
足るを知らず、自分の欲に走ったりといった身勝手な自分の行動にブレーキをかけてくれるのがこの調和の感覚なのです。
つまり自分の人間性にまで影響を与えてくるのがこの調和の感覚であり、調和の感覚は非情に大事ということに私は思い至りました。
だから塾長は最終的には宇宙の意思との調和するとまで言われたのだろうと思います。

それだけ大事な調和の感覚は何から始まるのか。
有意注意による鋭い観察力であり、それに基づいて行われる整理整頓、清掃、清潔そしてそのための躾けなのです。
工場などでよく5S活動と呼ばれて大切な行動基準と位置づけられるのは、単に工場見学者にきれいに見せようなどというレベルではないのです。
モノづくりの本質がそこにあるのです。
当社は工場ではありませんが、事務所も同じことなのです。
手の切れるような会社になっていくための第一歩が整理整頓、清掃・清潔から始まるのです。
今週の9日はお盆休みを前にした大掃除ですが、今一度、清掃・清潔の重要性を思い起こし、手の切れるような会社になるために真剣な大掃除をお願いします。

今朝のフィロソフィは「常に真剣な清掃と職場の清潔感の維持を心がける」です。


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