よく報告する社員は正しく評価され、報告しない社員は結果でしか評価されない

新入社員の2人が京セラのオンライン研修を受けておられますが、その研修報告を興味深く読ませていただきました。
その中で研修であった報連相を今朝のテーマに取り上げました。
まずは報連相の定義です。

・報告とは、上司に判断を仰ぐために行うことであり、報告は義務である
・連絡とは、関係者に正しく、早く情報を伝えること
・相談とは、悩みを解決するために行うこと

そして報告について次のように講師の方は言われたようです。
「報告は上司活用の第一歩であり、対話の出発点だ。報告は自分の問題を上司に参加させ、適切なアドバイスを引き出す呼び水だ。よく報告する人は正しく評価されるが、報告をしない人は結果でしか評価されない。だからこそ経過報告が大切になる。」
仕事は一人ではできません。
仕事は上司や部下と一体となって行うものですが、その際、絶対に必要なことが情報の共有化と到達目標への共通認識です。
ところが催促されて報告する人、さらには極力内容を省いで自分の言いたいことだけを、あるいは自分が必要と思ったことだけを報告すればいいと思っている人が少なからず社内にもいます。
それもベテラン社員に多い。
得てして省かれた報告事項が上司の判断を間違えさせたり、後からそんな話は聞いていないとなって事の解決や成就を妨げることはよくあることです。
「よく報告する人は正しく評価されるが、報告をしない人は結果でしか評価されない。」というのはまったくその通りです。
報連相はビジネスマンとしての基本です。

京セラでの研修では「指示された仕事が完了時、予定を変更する時、期限がきたとき、異常が起きた時、指示者へ報告するのは当然の義務だ。」と言われそうです。
義務だと皆さん認識していますか。
義務だと理解している人は周囲と連携して仕事が進みますから仕事も上手くいく、経過報告の大切さも分かっていますから自ら途中経過を上司に伝えます。
上司や周囲も事の成り行きをリアルで共有していますから、仮に失敗してもその人だけが責められることではない。
義務を果たしているからビジネスマンとして認められるわけです。
私が報連相は我が身を守る鎧だというのもこのことなのです。

このことをAさんは感想でこう述べられています。
「もしがんばったのに最後に失敗してしまい結果が出なかったという場合、こまめに経過を報告していれば失敗はしてしまったががんばりを認めてくれたかもしれないが経過を報告していなければ失敗したという事実だけのみ見られて評価されてしまいます。報告をしないことは自分に返ってきます。であれば報告して損なことは一つもないので報告すべきであると考えました。たとえ悪い報告でも、怒られるのが嫌で報告を遅らせたり、報告しなかったりすると更に悪い報告へと進むため報告してマイナスにということはないと思います。このことを頭に入れて報告は怠らぬようにします。」

悪いことの報告こそ早く、これも基本です。
研修では「悪いことや仲間のミスを報告するには勇気がいる。しかし良い報告だけがトップへ送られている組織は必ず自滅する。だからこそ悪い報告ほど早く行う。自分が一番だと思っていると悪い報告が遅くなる。上司やお客様に迷惑がかかるという考え方を持つと悪い報告がすぐできる。」とも言われたそうでまったくその通りです。
仲間のミスを報告することはチームや会社の損失を防ぐわけですから自分にもミスをした仲間にもプラスとなって返ってくることで、それを告げ口のようにとらえる方が間違っています。
自分が一番とか、正しいと思っている人ほど悪い報告ができないというのは私も会社で経験していることです。
ある意味謙虚さに欠けるわけで、悪い報告を省いたり、省かなくても軽く流すように報告をする人がいますが、自分の保身に走ってしまうからでしょう。
その場を逃げても結局、周囲やお客様に迷惑をかけることなり、もっと大きなマイナスとなって自分に返ってきます。

一方、Bさんの感想では、
「今回はコミュニケーションについての講義でしたが、伝える気がある人と聴く気がある人でも口頭だけだと20%のロスが生じてしまうということに驚きました。そして、「何を伝えたかではなく、何が伝わったかが大切」ということがとても重要だと感じました。私も、伝えたつもりだけど伝わっていなかったということが今までたくさんあったので、その言葉を常に意識して行きたいです。」

確かに伝え方にも注意が必要です。
資料や手書きでもいいから図解等で共有化するという丁寧さも必要かもしれません。
そして伝わったことを確認することも大切です。
2人とも初心を忘れず、あの人の報連相は完璧だねといわれるような社員になってください。
さすれば間違いなく出世し、給料も上がり、周囲からもひと目置かれる存在になれます。
今朝のフィロソフィは常にしっかりとした報告、連絡、相談を心がけるです。


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