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フィロソフィこそが会社の根幹

会社を運営していく上で、なにを根幹に据えるべきなのか。
稲盛哲学に出会うまで私はずっと悩んで来ました。
当たり前ですが社長なんてそれまで秋吉で呼ばれたことがあるぐらいでまったく経験していませんから、見よう見まねの社長でした。
昔の社員の方々には申し訳ないのですがブレまくっていたと思います。
稲盛さんは次のように言っています。 続きを読む

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パラリンピックの女王の挑戦

コロナで一年延期の末に開幕した東京オリンピックは、コロナの感染拡大が心配される中で、日本人選手やチームの活躍もあって、国民の関心もより高まってきたように思います。
そんな中ですが、五輪の次のパラリンピックで是非、見てみたい選手がいます。
ある女性アスリートを取り上げているのをテレビで見て知りました。
彼女の口癖は”Ya sama”です。
”ヤ サマ”とはロシア語で私はできるという意味です。

彼女の名前はタチアナ・マクファデン、ロシア出身のアメリカ人、生まれながらに下半身不随、車いす生活の身です。
でも、インタビューでは私にできないことはないと言い切っているのです。
事実、彼女は2013年の障がい者の世界選手権で車いすの陸上競技で、100、200、400、800、1500、5000mの6種目すべて金メダルの偉業を成し遂げます。
やがて彼女はパラリンピックの女王と呼ばれるようになります。
今回の東京五輪ではマラソンにも挑戦しなんと7冠を目指します。彼女の背中の筋肉は半端ない盛り上がり方をしていました。
右肩と左肩の筋肉が背骨の上でくっつくのです。
一体、どんな鍛錬をすればあんな筋肉になるのか。
彼女のトレーニングの凄まじさを物語っています。

彼女はモスクワ生まれで、生まれながらにして両足が委縮しており、まったく動きません。
医者からは余命いくばくもないと言われ、親からも見捨てられて、養護施設に預けられます。
床を這うように進むのがやっと、劣悪な施設では車いすもありません。
子供心にもせめてみんなと一緒に歩きたいと願った彼女は「そうだ、手で歩こう」と思いつきます。
なんと逆立ちで施設内を歩き回るようになります。
6歳になった時、転機が訪れます。
アメリカの保険省の幹部がこの施設を訪問し、彼女を見ます。
不憫さと同時に歩きたいと願う執念に感心したこともあったのでしょう、なんと彼女を養女にしたいと申し出て、米国に連れ帰ります。
障がい者に理解ある育ての親に出会い、彼女は車いすを与えられ、やがて車いすの競技に目覚めます。
努力に努力を重ね、女王と呼ばれるパラリンピックの偉人となります。
さらに驕ることなく、マラソンにまで挑戦しようとしています。

短距離からマラソンまで人間技とは思えません。
神様は彼女から両足を奪いましたが、一方で強い意思力を彼女は得たのかもしれません。
五体満足に生まれた私たちは、あれがない、これがないと文句や愚痴が口をついて出ますが、彼女を見ているとそんな自分が恥ずかしくなってきませんか。
周囲や環境、生まれや育ち、人は様々ありますが、一番大切なのは、やはり考え方だと思います。
そして熱意というか、執念です。
まさに「ヤ、サマ!」です。
人の可能性は無限です。
彼女を見て、つくづくそう思いました。
今朝のフィロソフィは「人生の結果の方程式」です。

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