失敗を恐れない

初期の頃の京セラは、松下や東芝などに電子工業用セラミックスを売っているいわゆる部品メーカーでした。
それはいまでも続いているわけですが、少しでもセラミックスの用途を広げようと悪戦苦闘を続けていました。
例えば釣り竿のテグスが走るリールという輪ッかの部分にセラミックスを売り込みます。
セラミックスは耐摩耗性が高いからこすれても熱を帯びず切れにくいわけです。
同じ理屈で繊維機械の高速で走る糸の通しの部分にも使われます。
しかし、釣り竿や繊維機械の部分的な使用だけでは用途はしれているというので、次に製紙機械に使ねないかと考えます。
話が長くなるので簡単に説明しますが、いわば手すきで言えばパルプを溶かし込んだ水をスキますよね、そのような紙漉きの機械の部分にセラミックスを使うということがドイツで開発されたそうです。

製紙機械はでっかくてセラミックスの需要も今までの用途とは比べ物にならない、これはいいというわけで挑戦するわけです。
王子製紙のある工場で試験的にやったら非常に結果が良かった。
それを聞きつけた別の製紙会社からオーダーが入ります。
今度は試験的ではなく機械のすべてにセラミックスを張り付けたそうです。
よくわかりませんがローラーを外して大掛かりにセラミックス仕様の紙漉き機械を作り上げたのですが、数時間稼働したらワイヤが切れて何億円とする機械が壊れてしまったそうです。
工場は操業停止です。
とんでもない損出を出してしまったわけです。
当然お客さんは烈火のごとく怒ります。
損失を弁償しろと要求しますが、稲盛さんは「そんなお金はどこにもない」と開きなおってもう一度やらせてくれと言ったそうです。
「まただますのか」と言われたそうですが、それでも粘ってやり通します。
これが評判となって製紙工場はどこもセラミックスを使うようになります。
それは今でも続いており、製紙工場は京セラのいいお客さんになります。

皆さんならどうでしょう。
大切な機械を壊してしまい、工場は操業停止、弁償を要求されてもうダメだと逃げ出したくなりませんか。
もうダメだと思った時が仕事の始まりと稲盛さんは開き直って再挑戦します。
実際、その頃の京セラには弁償するお金もなかったのだろうと思います。
決して逃げない、諦めない。
自分たちの可能性を信じ抜く。
これが今日の京セラをつくりました。
当社も教育DXで挑戦しようとしています。
色々、試練はあるでしょう。
セキュリテイという視点だけでもビビりそうな怖い部分があります。
私も最初、そう感じましたし、正直、怖気ずきそうになりました。
しかし、この程度の試練も超えられなくて、会社としての発展もないし、IT技術で地域社会に貢献することにもならない。
本当に意味でIT社会が実現することもない。
果敢に挑戦することがシステム屋としての使命だと思い直したのです。
脱皮しない蛇は死にます。
新しいことに挑戦しない企業も死にます。
今朝のフィロソフィは能力を未来進行形で考えるです。


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