真のリーダーになるために

稲盛さんがJAL再建のために幹部に話をされた際、JALにはリーダーがいないと感じて、リーダー教育が必要という事でリーダーとマネージャーの違いについて話をされたそうです。
その一節を紹介します。

「部下を管理するマネジメントについては、あなたたちはよくわかっているし、優秀かもしれない。しかし、今JALに必要なのは部下をまとめて同じ目標に向けて引っ張っていけるリーダーを育てることなんだ。優秀なマネージャーであれば、困難に遭遇すればその迂回策を考えるだろう。うまくいかなかったら、その言い訳を探して、責任逃れをするだろう。そんなマネージャーばかりだから倒産したんだ。」と叱咤した上で、「再建を成功させるには、どんな困難にぶち当たってもあきらめずにやり遂げようとする、一つの目標に向かって部下を鼓舞してなんとかまとめていこうと考える、そんなリーダーが必要なんだ。これからはそのようなリーダーを育てなくてはいけない」と仰られたそうです。

私もこの話は最近知ったのですが、リーダーシップの本質を突いています。
部下をマネジメントすることがリーダーの役割ではありません。
もちろそれも必要ですが、どんな困難にも負けない強い意志力と責任感、そして部下を一つのベクトルに併せて鼓舞し、引っ張っていく力強さが重要なのだと思います。
私達はとかくマネジメントの方に目が行きがちですが、そのようなハウツウ的なことばかりではなく信念とも言うべき意志力、そして高い人間性の両面があって人はついてきてくれます。
仕事の処理能力や知識がいくら高くても、下の人から慕われるリーダーとはなりません。

そしてもうひとつ大事なことを稲盛さんは言われています。
「よく褒めて伸ばせと言われるが、あれは間違いだ。確かに若い時はそれでもいいかもしれない。しかし、年を重ね立場や責任が増すと一つ欠点が命取りの事態を起こしかねない。ましてリーダーはそのような欠点がない人であらねばならない」
この話を聞いてなるほど、人の上に立てば立つほど人間性を高めなければいけないとうのはそういことかと合点がいったものです。
例えば時間にルーズやあるいは弱気、または自分中心的といった欠点があったとします。
そんな人が褒められてマネジメント能力が伸びて重要な仕事が任されえるようになったとします。
でもある日、先方の重役との約束の時間に遅れてすっかり信用をなくしたしまった。
弱気な人は戦いの場とも言えるビジネスシーンにおいてしっかり自社なり自分の立場を主張できず、組織に多大な迷惑をかけてしまった。
自己中心が抜けない人は、自分の手柄ばかり気にして上の人ばかりに気を使い、その自己中ぶりに下の人達から不信を買い部下達の協力が得られず、結局自分で独り相撲を取り、大事な仕事をこなせない。

こうした欠点を年を取ってから、あるいは立場が高くなってから治そうとしても治るものではありません。
若い時から厳しく注意され、指摘され続けて、そしてようやく本人が自覚して初めて治るものです。
若い時にそのような厳しい教育を受けた人が、先に述べたどんな困難にも負けない強い意志力と責任感、そして部下を一つのベクトルに併せて鼓舞し、引っ張っていく力強さを持ったリーダーになっていくのだと思います。
今朝のフィロソフィはベクトルを合わせるです。


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