改めて経営は心

昔、盛和塾で一緒だったある社長さんが、フィロソフィ輪読会で「フィロソフィは一歩間違うと金太郎飴のような社員をつくることになるのではないか」と問題提起されたことがあります。
考え方を変えていこうということにその方は抵抗を感じたのかもしれません。
表面だけみてしまうと自分達の考え方を正しくして心を高めていこうというと、個性がなくなってしまうと考える人もいるでしょう。
でもこれは大きな勘違いです。

フィロソフィで心を高めていこうというのは個性をないがしろにするものではありません。
心を高めていこうということは人として正しい考え方を持つということです。
人として正しいこととは、例えば相手を思いやる、感謝する、嘘をつかない、人を裏切るようなことはしない、常に明るく希望を持つ、貪欲にはならないで足るを知る等々、いずれも小さい時におじいちゃんやおばあちゃんに教えてもらうようなことばかりです。
嘘をつく人が個性的ですか。
平気で人を傷つける人が魅力的な人でしょうか。
暗い人に人が集まったり、運が向いてきますか。
自分の欲ばかりで動く人が他者から尊敬されますか。
フィロソフィで心を高めていこうということは、人として正しい考え方を持とうということであり、個性とはその上に花咲くものです。
またはフィロソフィそのものを実践できている人は今の時代、それだけでも十分に個性的でしょう。

また、稲盛さんは会社の経営に関して個性の活かし方を問われて「個性を重視する手法とトップが強い力で導く手法、会社経営にとってはどちらも正しい。この二つの矛盾する考え方を、一人のトップが合わせ持って正常に機能させなければいけない。」と言われています。
トップダウンでぐいぐい引っ張っていく経営においても、個性を重視し、その人が持つパワーを活かすということが求められています。
多様性とかダイバーシテイーとかSDGsといった言葉が盛んに飛び交うのもそのような時代背景からでしょう。
昨今のアメリカ企業の隆盛を見ていると、特にIT関連企業を中心に強いリーダーシップを発揮して個性豊かな社員達を引っ張っていくというイメージがあると思います。
稲盛さんが言われるように両方いるのだと思います。
そしてその両方を併せ持つ経営者はその人格も高めておかないと個性豊かな集団で、しかもトップダウンですから一歩間違うととんでもなくミスリードしてしまうことになります。
両極端を併せ持つことが第一級の知性と言われますが、不確実性の世の中にあってトップとしての私自身、その役割の重さを自覚させられる毎日ですが、そんな時代だからこそ経営者や会社を構成するメンバーの心のあり方が問われるのだと思います。
今朝のフィロソフィは心をベースに経営するです。


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