カテゴリー別アーカイブ: ブログ

素直な心を持つ

今月のフィロソフィのひとつ、素直な心を持つを取り上げます。
これまでも稲盛さんの言葉を引用して、素直な心は成功の親であり、源だとよく話をさせていただきました。
ただ、未だに社内においても人の話を素直に受け入れてくれない人がときおり見かけます。
自分で自分の成長にふたをしているようなものでもったいない話です。
よく経験するのが、嘘をついているわけではないけど、聞かれないことをいいことに、あるいは相手が知らないこといいことに、根本的な事実はわざと言わない。
でもこれはわかってそうしているわけですから嘘と同じです。
簡単なことを専門用語を駆使し、複雑に言い、自分の不利にならないようにして煙に巻く。
これも私から見れば嘘です。本当の専門家は素人にもわかりやすく話せるものです。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

心を高めるとは・・・

盛和塾で最初の頃の稲盛さんの講話を聴いていると、経営者が心を高めることで会社の経営が伸びて、全従業員の物心両面の幸福が実現されるとよく話されていました。
私は会社が全従業員の物心両面の幸福実現のためにあるということは早い段階で納得できたのですが、経営者の心が高まれば会社の経営が伸びて、従業員の幸福につながるのだということはなかなか腑に落ちませんでした。
これが心から理解できるようになったのは随分、後になってからでした。
結局、人の人生はすべて己の心から成り立っている、このことを事実として受け入れられるかどうかなのです。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

日常生活とフィロソフィ

フィロソフィを何か特別なことと勘違いしている人はいませんか。
私は心豊かな人生を歩むための道しるべがフィロソフィだと思っています。
心豊かな人生とはどんなものかと言えば人それぞれ価値観が違いますから一概には言えませんが、少なくとも人として自分の人生が意義あるものと思える状況をもたらすのがフィロソフィであり、それは人種、性別、年代を問わず普遍的なものです。
そして仕事ではもちろんですが、日常の生活においてもフィロソフィを生かしていけばさらに充実した人生となります。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

藤井聡太8冠に学ぶ

8タイトル制覇を成し遂げた、藤井八冠。自分へのご褒美は、との記者の問に「勝ったときに褒美は考えていない。勝っても負けてもモチベーションを保つのが重要です」と答えています。
何と謙虚で、とても21歳とは思えない受け答えです。
すでに成功も失敗も試練、ということが腹に落ちているのだと思います。
いい時も、悪い時も試練と稲盛さんはよく言われていました。
私は悪い時の試練よりいい時の試練の方が怖いと思います。
何故なら悪い時は気落ちするかもしれませんが、己の至らなさを自覚できる器量さえ持っていれば失敗を糧にしてやり直しできる可能性があります。
ところがいい時は余程の人格を持っていないと、うれしくなって、誰かに自慢したくなったり、自分で自分をほめてあげたいと思ったりするのが普通の人間だと思います。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

嘘をつかない、時間と約束を守る

今月のフィロソフィ、「嘘をつかない、時間と約束を守る」について今朝は取り上げたいと思います。
何度か社内で話していますが、これは私の父の教えです。
職業軍人上りの厳しい父で平手で殴られたこともありました。
このフィロソフィはその父の口癖でした。
父の教えでは頭に男がついていて「男は嘘つくな」だったのですが、女性なら嘘ついてもいいわけではないのでシスケンフィロソフィでは男を取っているわけです。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

ダム式経営

「経営は意思で決まる」稲盛さんがよく言われていたフレーズです。
燃えるような闘魂とも言われました。
今ならブラック言われるでしょうが、仕事が取れないですごすごと帰社してきた営業マンに、「そんな弱気でどうする。俺が後ろから機関銃で撃つぞ、どうせ逃げ帰って死ぬぐらいなら前へ進んで死ね」と激しい言葉を投げつけたこともあったと言います。
もちろん本当に死ねと思っているわけではありませんが、これはまさに今ロシアがウクライナ相手に取っている玉砕戦法です。
刑務所から連れてきた兵士を前線に立たせて、逃げようとすると本当に鉄砲で撃つそうです。そうして前線に押し返すのです。
とんでもない話ですが、稲盛さんの話はあくまでたとえではありますが、京セラが成長する過程でそれほど激しい闘志を燃やしたことは事実です。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

トップダウンとボトムアップ

私は自分で言うのもなんですが、ワンマン経営だと自覚しています。
昔、稲盛塾長が経営者の理想像を素晴らしい人格を有した独裁者であるべきだと言われたことがあります。
別にそれを言い訳にしているわけではありませんし、私に素晴らしい人格を備わっていなことは百も承知しているのですが、20期で会社が赤字を出し、稲盛フィロソフィとアメーバ経営で会社を再建すると決めた時から、これは自分が体を張って押し切っていかないと生半可な覚悟では空中分解すると思ったからです。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

絶対肯定と感情のコントロール

今月のフィロソフィ項目だった「不平・不満・愚痴を言わず、怒りや妬み・恨みの思いを抱かない」を取り上げたいと思います。

この項目は感情のコントロールに直結する大事なフィロソフィです。
感情が乱れればマイナス思考が繰り返されたり、精神的に不安定になったりして、心理的な不幸感が高まります。
心の乱れは体に直結しますから健康まで害していきます。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

利他行の実践がもたらすもの

当社は物心両面の幸せ実現を理念に掲げていますが、心の幸せというのは精神的な充実があってこそ幸福感が持てるのだと思います。
物的な幸福も大切ではありますが、これだけでは真の幸福は味わえなくて精神的な充実感が必要なのだと思います。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ

フィロソフィの出発点と完結点

「成長するために必要なことは、反省することである。他人の非を責める前に自分の非を改める、自律要因思考が必要である。1%でも自分に非があるならば、自分の非を改めなければならない。これは単純なことであるが、簡単なことではないと思う。自分の非を認めて反省をすることで、自分に必要なことなどの現状を把握することができる。」
これは京セラのグループ会社の新入社員研修を受けたUさんの感想の一節です。
20代の頃の自分を思い出して、とてもこんな感想を書けるような人間じゃなかったと恥じ入りました。 続きを読む

カテゴリー: ブログ | コメントをどうぞ