心に幸福感を呼び込む無財の七施

善きことを行ったり、善きことを思えば善き結果が生まれ、悪いことを考えたり、行えば悪い結果を生じる。
因果応報の法則なのですが、年末年始のこの機会に今年はどれだけ自分はいいことをしただろうか、あるいは新年こそはもっといいことをしようと誓ういい機会ではないでしょうか。

でもこの善き行いというのは実に幅が広い。
先週お話ししたような歳末助け合い募金のような社会にお金を差し出す行為もあれば、最近多いのはボランテイア活動もある。
そのボランテイアも災害被災者への支援もあれば、障害者の方々へのお世話もある。
金銭や自分の体を運んでの奉仕だけではありません。
お金もかけずに簡単にできる奉仕もあります。
それをお釈迦様は無財の七施と呼んでいます。

一目は眼施(がんせ)慈(いつく)しみの眼(まなこ)、優しい目つきですべてに接することで、周囲を和ませる。逆言えばにらみつけるような目線は言葉にしてなくても怒っているのと同じことですから、周囲を暗くします。

二目は和顔施(わげんせ)いつも和やかに、おだやかな顔つきをもって人に対することです。

以上、2つは表情に関するものですが、自分の表情が周囲に与える影響の大きさを知っている人であるかどうかであり、その人が大人か子供かはこれ一つでもわかります。

三つ目は愛語施(あいごせ)ものやさしい言葉を使うことです。
しかし叱るときは厳しく、愛情こもった厳しさが必要で、思いやりのこもった態度と言葉を使うことを言うのだそうです。

四つ目は、身施(しんせ)自分の体で奉仕すること。模範的な行動を、身をもって実践することで、人のいやがる仕事でもよろこんで、気持ちよく実行することだそうです。ボランティア活動なんかもこれに含まれるかもしれません。

五番目は心施(しんせ)心慮施(しんりょせ)とも言い、自分以外のものの為に心を配り、心底から、共に喜んであげられる、ともに悲しむことが出来る、他人が受けた心のキズを、自分のキズのいたみとして感じとれるようになることだそうです。

六番目は床座施(しょうざせ)座席を譲(ゆず)ることで、疲れていても電車の中ではよろこんで席を譲ってあげることを言う。道を譲るドアを開けてあげるなどもこれに該当するのではないでしょうか。

七番目は房舎施(ぼうしゃせ)で雨や風をしのぐ所を与えること。
たとえば、突然の雨にあった時、自分がズブ濡れになりながらも、相手に雨のかからないようにしてやること、思いやりの心を持ってすべての行動をすることなんだそうです。

以上が無財の七施ですが、仏教的にはすべて仏の立場に立っての慈悲の実践なのだそうです。
私も全然できていないし、偉そうなことは言えませんが、お金が無くても、地位が無くても誰もができる善行なのです。
いつでも、どこでも、誰に対してでもできることです。
ですが、簡単なようで難しいことでもあります。

また、布施を持てる者が、持たざる者に対して「めぐむ」ことであると考えている人も多いですが、これは間違いだということもわかると思います。
そして寄付にしろボランテイアにしろ、無財の七施にしろ、どれも「してやったんだ」という気持ちが、心のすみのどこかに少しでもあれば、善行ではなくなってしまいます。
させていただくという思いが根底になければなりません。
難しいことかもしれませんが、大人(たいじん)と呼ばれるような器の大きな人になるためには是非心がけておきたい無財の七施ではあると私は思います。
瀬戸内寂静さんが次のように言われています。

「不幸は悲しい顔が好き。 幸せは笑顔が大好きよ!ニコニコしてたらいいことがあります。」

私もそう思います。
眼施、和顔施を心がけるだけでも私はその人にラッキーが巡ってくると思っています。
無理やり、嘘でもいいから笑顔を心がけることです。
明るく笑顔でいる人は精神がはつらつとし、それだけ気持ちが前向きになりますから必然的に善思善行になり、因果の法則が働いで運が開けていきます。
これは真理と言っていいと言い切れます。

今朝のフィロソフィは『常に明るく』です。
明るく年の瀬と新年を迎えたいと思います。


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