企業経営は苦難の時代へ

「苦難に遭遇したときには、それを解決するために、その苦難に真正面から真剣に取り組む切迫感と同時に、一切のものにとらわれないで、ただ一心に素直に現象を見つめ、事実の語る声に耳をそばだてよ。そこには必ず天の啓示があるものだ」
稲盛さんはこのように言われています。
コロナ禍にあって何事をやるにしてもこれまでの常識が通用しなくなっています。
変化も一層激しくなり、コロナが様々なことを加速化させています。

例えば学校の生徒一人当たり１台のタブレット端末の導入なんて、まだまだ先のことだと思っていたら３年も前倒しされてしまいました。
在宅勤務も普通になりました。
一方で社会の多様性は進展し、採用の際には性別も聞けない時代になり、性的なマイノリテイーへの配慮が求められる時代です。
地球の気象変動は激しさを増し、私達を取り巻く環境はコロナでなくとも大変です。
そのような環境で私達ＩＣＴ企業には対するニーズは益々多様化し、高度化していくことは間違いありません。

来年度、当社が取り組もうとする仕事も高い信頼性、技術力が要求されるものばかりです。
私達はそれに対して真正面から向き合い、真剣に取り組まなければ当社に対する社会的な使命は果たせないと思っています。
今後も当社に限らず、企業に対する社会的な使命は高度化していく一方だろうと思います。
ただ、製品を作っていればよかったメーカーも温室効果ガスの削減や資源の有効活用を図らなければ社会から信用されません。
一方で低成長時代ですから価格は抑えなければいけません。
私は企業経営にとっては今後は苦難の連続だろうとみています。
その時私達がよって立つべきは、公明正大であること、人に対しても自然に対しても利他的であること、つまりフィロソフィの飽くなき追求です。

当社にとって３月は下期の始まりでありひとつの節目の時です。
心新たに何事にも真剣に取り組み、素直に現象と事実を見つめ、考えて考え抜かなければなりません。
そして天が味方に付いてくれるような正しい会社であらねばこれからの時代は生き残っていけないと私は思っています。
今朝のフィロソフィはシステムや機械の声に耳を傾けるです。