叱って伸びるか、褒めて伸ばすか

稲盛塾長の講話を聞いたり、著書を読んだりしていると時々、自分や周囲が常識と思っていたことが否定され、えっ!と、思うことが多々あります。
よく「褒めて伸ばす」と言われます。
長所を見つけて褒めろというわけです。
昔と違ってこれを常識のように受け止めている人は少なくないと思います。
稲盛さんはこれを否定します。

子供とか、学生とかいった身分ならともかく、社会人として教育しようとする場合、欠点に目をつむり、長所だけ伸ばすようなことをすればその人が管理職とか、しかるべき地位に就いた時、その欠点が命取りになる。
例えば元気で頑張り屋、でも軽率でミスしがちな人がいて、そのまま元気だけが取り柄の上司になればどうなるか。
常に凡ミスをしないか、その上の上司は心配でならないし、そんな人が部下のミスをちゃんとチェックできるとは思えません。
一時が万事で組織における地位を高めようと思うならある程度万遍なく、資質を備えないといけない、まして経営トップであればなおさらで、欠点を放置したままトップとしての采配を振るえばその欠点で大きな失敗を招き、会社がトンでもないことになると、戒めています。
同じく、「叱る場合は人前ではなく1対1で叱りなさい」これも稲盛さんはそんなことは実態の知らないコンサルタントの戯言とだとにべもありません。
その時、その場で叱ってこそ本人も理解でき、叱る効果がある。
周囲に人がいようがいまいが関係ない。
それを時間が経ってからあの時の、あの場のお前の言動はどうだこうだと言ったところで本人はピンと来るわけがない。

その通りだと思います。
その場で叱れば周囲の人も、あのような失敗をしてはいけないのだと、自覚することになり、叱られた本人だけでなく周囲も向上していけます。
一方で叱り方やその指摘がおかしかったり、間違っていると叱ったその人が批判に晒されることになりかねません。
その時、その場で叱るというのは実は大変難しいことなのです。
これは本当の勇気が叱る側にも求められ、かつゆるぎない信念を叱る人が持っていなければなりません。
真の勇気や信念がないから1対1で叱ろうとするのかもしれません。
稲盛さんは盛和塾の例会なので発表者を何百人、時には何千人の聴衆の面前で叱ることがあります。
皆さんどうでしょうか。
会社はもちろんですが、家庭においてもその時、その場で、しかも愛情を持って叱れていますか。


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