創意工夫の意識がビジネスの成否を決める

今朝は創意工夫について話をします。
創意工夫をしようとの意識が改善改革や創造的な仕事へと発展していく源だと私は思っており、その意識が最終的なビジネスの正否を分けることになります。
思い出されるのが銀座のクラブでの黒服のバイト時代のことです。
この話は随分以前に朝礼でも話してはいるのですが、昔のことなので再度、説明します。
私は大学入学間もなく、父親が亡くなり、学費はなんとか母親に出してもらったものの、生活費はほとんど自分で稼がないといけなくなり、時給のいい夜の銀座の世界に飛び込んだのです。

銀座のクラブには2種類あって規模の大きな店で女の子が最低でも20~50人いる店、座っただけで3万円、これをオオバコと言います。
これに対してコバコと呼ばれる店は女の子が10人までで座って1万円が相場でした。
誰でも考えることですが、オオバコの豪華な店で座って1万円なら客は喜んでくる、従って儲かる。
でも、女の子をそれだけ集めないといけないし、人件費もかかるので仮に客が来ない日があったら売上はないは、人件費は出るわで踏んだり蹴ったりになりかねません。
まさに水商売、誰もそんな危ない橋は渡りません。

ところが私が黒服をしていた店はそれを実現させた店だったのです。
女性のアルバイトを比較的安く雇い、女の子の一定量を確保していました。
何故、安い賃金で女の子を雇えたかというとその店には大きな衣裳部屋があり、何十着のドレスが並んでおり、出勤した女性達はそれを着替えてお店に出ていました。
今はもうそのような店が多いと思いますが、その当時はその店だけで、女の子達は仕事着や普段着で来て着替えていました。いやしくも銀座の店なのでドレス代を自分負担ではまったく割りがあいません。
ドレス代のためにアルバイトをすることになりかねません。
だからその店は銀座周辺のOLも仕事を終えて店に入り、気軽にアルバイトをしていました。

このアルバイトの女性をヘルプさんと銀座では読んでいたのですが、普通はホステス見習いのような位置づけなのですが、その店ではヘルプはヘルプで、プロのホステスさんが数人のヘルプさんを抱えて接客をするというスタイルでした。
つまり高い賃金のホステスさんの数を抑え、その分を安いアルバイトでカバー、そのアルバイトはドレスの店支給を謳い文句で集めるというわけです。
さらに若くて素人っぽいアルバイト女性も客の人気を集めるというまさに一石二鳥、三鳥の効果で、その店はかなり儲かっていたと思います。

後にこの店のスタイルが発展してキャバクラになったのではないと私は勝手に思っています。
このスタイルを編み出したママは若干20で地方の短大を出て銀座の夜の世界に飛び込み、27で独立し、その店を持ちました。私が会った時は29歳、私と同じ20代と知って愕然としました。
私よりはるかに大人で冷たい感じの美人ママでした。
同じ商売をしても要は創意工夫、知恵を働かせた者が勝なのです。
ただ、漫然と毎日同じ仕事を繰り返している世界では進歩発展もないしまして成功することなどあり得ないのです。
つくづくそのことを夜の銀座で学ばせていただきました。


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