どうしたら信念を貫けるのか

先月の社内フィロソフィの研修テーマに「信念を貫く」というのがありました。
信念を貫ける人は、尊敬に値すると思いますが、そもそも信念があるのかどうか、我々の場合はそこからだと思います。

当社における貫かなければならない信念は、経営理念であろうと思います。
私は社長ですから当然ながら社員のどなたよりもその信念を貫かなければなりません。
しかしながら社長職を皆さんが経験すればわかりますが、当社のようなちっぽけな会社でも日に最低でも２０～３０回前後の判断が、多い時は５０件以上の判断が求められると感じています。

そのすべてに的確に信念に沿った判断を下さなければいけないので実に大変です。
時にはブレたり、理念に沿わない判断をしてしまったりしたことも少なからずあったし、これからもあると思います。
この反省から信念を貫くためにはその信念をしっかり裏付ける判断基準が必要だということを実感しています。
この判断基準がトップはもちろんですが、社内共有化がされていないとならない。
ベクトルが合うということはそういうことなのだ、と思い至りました。

その判断基準の骨格をなすのがフィロソフィなのです。
これがないと経営理念も、それから生まれる信念もまったく絵に描いた餅になってしまうわけです。
フィロソフィを私自身が血肉化し、これは実に大変なことなのですが、さらに社内に徹底させていくことが、全員のベクトルを合わせ、信念、理念を貫くことの絶対条件なのです。
毎朝、こうして朝礼でフィロソフィに触れることにはそのような意義があることを十分に理解して欲しいと思います。