JALに刷り込まれた経費極小

売上極大、経費極小のフィロソフィについて今日は経費に関する話をします。

先日、福井の盛和塾でJALの役員を招いて、JAL再生の教訓を学ぶ企画がありました。

その際の講演も大変勉強になったのですが、その二次会で役員さんのお付きの方から聞いた話が大変面白かったので紹介します。

稲盛さんが今日でJALを去るという最後の日の話です。

サプライズで稲盛さんに内緒で送る会をしようということになり、その準備を進めたそうです。

お金をかけたら絶対会長に怒られるというので、横断幕は年末の最終フライト便の時に使用する「一年間、ありがとうございました」の幕を一年間の部分を後ろに折って使用。

さらにプロジェクターとスクリーンをレンタルすると30万円かかるというので、8千円大きな白い生地を買ってきて、フォークリフト土台にして張り、プロジェクターは事務所の会議室から借用して間に合わせ、ステージも倉庫に眠っていたなんかのイベントで使用したものを代用したそうで、経費は生地の8千円のみ。

会場は飛行機の格容庫で、仕事の合間にどれだけの人が集まるか気をもんだそうですが、予想外の1千人の社員が集まり、拍手と涙の素晴らしい送る会になったそうです。

その帰り際、稲盛さんがその御付きの人に聞いたそうです。

「あのスクリーンはどうしたんや」

その方はそらきたとばかりに「すべて手作りで8千円しかかけていません」と意気込んで答えました。

「そっか。でも、あのスクリーンゆがんどるな。もっとピンの張らなあかん」と一言残して去って行ったそうです。

「いや~、参りました。パーフェクトじゃなかったんですわ」と、その方は注意されたことを、さも勲章でももらったようにうれしいそうに、懐かしそうに振り返っていました。

ちょっぴり羨ましさも感じつつ、JALの方々の意識改革が徹底されていることがわかり、改めて感心しました。

意識改革は何も経費削減だけに及びません。

JALではすべてのセクションの方々が今もフィロソフィと向き合い、その学びと実践を心がけようとしています。

私達も負けるわけにはいかないとつくづく思いました。


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