技術者は自ら燃える感激屋タイプでなければならない

技術開発に臨む技術者の心構えを稲盛さんは次のように言っています。
「テーマを決め、いざ開発を進める段階に至ればネガテイブな考え方はすべて放り出してしまうことです」
悲観的では確かに開発には乗りだせません、ここまではいいのですがこの後が面白いというか稲盛さん的というか、考え方が我々と根本的に違うところです。
「技術開発する人はとかく知的で冷静な人であると一般的には思われているようですが、京セラではどちらかというとおっちょこちょいで感激屋である人が多いのです。理性的で冷静なタイプの人はなかなか自ら燃えてくれません。技術開発は辛いことの連続ですから、たとえわずかな成果に対してでも自ら感激して喜べるタイプの人でなければ務まりません。常に誰かが自分のことを見ていてくれていて、評価してくれなければ燃えることができないという人では技術開発はできない」
この考えは私にはちょっと衝撃的でした。
でも、よく考えると確かにそうだなぁと納得できる面はあるのです。

「理性的で冷静なタイプの人はなかなか自ら燃えてくれません。」
これはその通りです。
とかく理性的な人、冷静な人は、自ら燃えることはなく、理屈や分析結果を披露はしてもじゃあ己が解決してやるぞとはなりません。
つまりやらされ感で臨む人が新たな技術開発を成功させることはないということです。
「技術開発は辛いことの連続です」ということも皆さんなら理解できるはずです。
だから辛い時でもちょっとした開発作業の進展に大げさに喜んだりできる感激屋でないと務まらないというわけです。
つまり自分で自分を喜ばせ、奮い立たせるセルフスタートタイプです。

「常に誰かが自分のことを見ていてくれていて、評価してくれなければ燃えることができないという人では技術開発はできない」
これも皆さんならわかるはずです。
技術開発は孤独な作業です。
それが評価されるのはずっと先のことです。
というか評価されないことだって十分にあります。
いちいちそれを求めたり、あるいは評価がないとすねていても始まらないわけです。
その意味では当社の人の採用は京セラさんとは逆をいっていたような気がします。
冷静、論理的な人の方に目が行っていたのではないでしょうか。
深く反省すると共に採用の際の視点を見直さないといけないとも思いました。
ただ、ここで問題があります。
如何に感激屋、自燃性がいいと言ってもおっちょこちょいでミスばかりするようでは困ります。
このタイプをどう一人前の技術者にしていったのだろうかと素朴に疑問を持つわけです。

京セラではどうしていたのでしょうか。
案外、それこそが京セラの強みの源泉だったような気がします。
お調子者で、感激屋、自ら燃えて新たな技術開発に立ち向かう。
辛い時でも明るく笑い、評価がなくても食いしばって頑張り続けるタイプの技術者集団。
理屈こきで、正論を吐くけど自らは燃えてこない、自ら取り組もうとはしない、ちょっと辛いと気分転換ができずに落ち込んでしまい、評価されないとすねてしまう技術者集団。
どちらが強いかは言うまでもないでしょう。
それにしてもおっちょこちょいを稲盛さんはどう変えていったのか、是非知りたい気がしますが、間違いなく大変な苦労をして人を育てていったのだろうと思います。

今朝のフィロソフィは自ら燃える自燃性の人になるです。


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