フィロソフィこそが会社の根幹

会社を運営していく上で、なにを根幹に据えるべきなのか。
稲盛哲学に出会うまで私はずっと悩んで来ました。
当たり前ですが社長なんてそれまで秋吉で呼ばれたことがあるぐらいでまったく経験していませんから、見よう見まねの社長でした。
昔の社員の方々には申し訳ないのですがブレまくっていたと思います。
稲盛さんは次のように言っています。
『会社は「理」、つまり理性だけで治めるものではありません。「力」つまり権力だけでもって治めるものでもありません。一方、「情」に棹さしてやったのでは会社は成り立ちません。だからフィロソフィで治めるのです。フィロソフィは会社を治める上での真髄なのです。』
ですから経営者自身が誰から見ても普遍的に正しい経営哲学、フィロソフィを完全に身には付けられなくとも、少なくともそれを学び、実践しようと心がけ、自らを厳しく律していかなければ、社内にフィロソフィが定着するわけがありません。

理でも、権力でも、情でも、ましてや利益の利でもない、すべてを包括した正しい哲学を会社は掲げなければならないわけです。
その上で公明正大な方法で利益を追求し、その最終目的は全社員の物心両面の幸福実現と社会の発展に貢献することでなければなりません。
稲盛塾長によれば、元々、初期の資本主義はこのような「世のため人のために役立つこと」が、倫理規範だったそうです。
確かに日本の資本主義の礎を築いた渋沢栄一さんを大河ドラマなどで見ていても、自分の利益とかではなく、常に公の利益を考え、行動しています。
それが戦後日本は経済的な豊かさをひたすら追求する中で、道徳やモラル、社会的正義が急速に軽視され、経済的な豊かさは実現することができたものの、本来の資本主義のあるべき姿からは遠く離れて、荒んだ社会になってしまったのではないでしょうか。
そこにコロナがさらにむしばんでいるように思えます。

この厳しい時代です。
社内の団結が何より重要です。
稲盛塾長の教え通り、理性だけでものを考え、理性だけで行動したのでは人はついてきません。
権力志向で力で抑え込んでも、面従腹背の組織となり、そのパワーは結集されず、活かされません。
一方で、情でものを考え、情だけで行動したのでは人はついてきても組織は破綻します。
物事を成功させるためにはまずは理性で考えて理性で行動しながらも、情をつけ足していくことが重要だと稲盛さんは言われています。
理性と情と双方が必要なのです。
また、時には大善的な思いで力を使うこともあるでしょう。
このような調和の心が必要なのだろうと思います。
まさにフィロソフィです。

私自身は時に情に流されるところがあり、戒めなければいけない点だと思っています。
期末を迎えて、大切な人事考課のひとつ、フィロソフィに基づく十段階評価も目下詰めの作業中ですが、技術志向が高いのはいいが他者への思いやりにかける人、思いやりはあるけど時に厳しく接することができない人、やる気は高いけど己が勝ちすぎて傲慢になる心配のある人等々、私に限らず完璧な人はおらず、人様々と思います。
私も含めて皆さん全員が、それぞれ改めて自分の弱点を見つめ、その弱点を克服し、いい点はさらに伸ばし、少しでも稲盛フィロソフィに近づいて、幸せな人生を送っていければ最高だと思います。
今朝のフィロソフィは常に反省ある人生を心がけるです。


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