売上極大、経費極小

盛和塾福井のフィロソフィ輪読会で「売上極大、経費極小」を討議していた際、どこまで経費科目を細分化すべきなのかという議論になりました。
経費極小について経費の科目を細分化することが経費極小につながると稲盛塾長は力説しています。

単に水道・光熱費ではダメで、「○○部門の○○チームの電気代」といったレベルまで落とし込んで初めて、社員は「今月自分達はどこで電気代を無駄使いしたのだろうか」と考え、対策を打つことができる。
したがって経費の科目は細分化しないと経費極小の実行策にはならないというわけです。
そこで各社はどこまで経費科目を細分化しているかとなったのですが、ある塾生企業で「トイレットペーパまで」という答えが返ってきて唖然としました。
トイレットペーパー単位まで予算が組まれ、使い過ぎたら何故だとなる。
トイレ掃除担当の私としてはすごいと絶句してしまいました。
経費節減を言っていない会社はないでしょう。
でもそのほとんどがありきたりの対策の域を出ていないのだろうと思います。
トイレットペーパーまでやれれば大したものです。
一歩先を行っている企業というのはこうなんでしょうね。

もちろん仮に一カ月でトイレットペーパーを1ダース節約したとしてもたかがしれてはいます。
大切なことは会社の中に経費極小という文化を作ることなのです。
景気が良かろうが無駄を減らす、コストを下げるという意識を常に持てれば、それは作業の効率化や生産性向上という意識にも必ずつながるはずです。
そうなると社員の皆さんの心の中に経営者マインドが生まれていきます。
社長と社員と何が違うかといえば会社の財布もまるで自分の財布のように感じるという感覚です。
別に会社を公私混同しているという意味ではありません。
経費極小は高収益企業を作る大事なファクターでもあると私は思います。
したがってトイレットペーパーの減り方まで目配りしようという意識は、経費極小の意識を徹底させるという点だけでなく、経営者マインドを徹底させるという意味でもすごいことです。
さらにこれが大企業で、すべての経費にこのような意識が徹底されていたら、それだけで軽く億単位の節約へとつながっていくことでしょう。
それだけ純利益が積みあがるということです。

大企業こそ経費極小のご利益大ということなのですが、我々中小企業も負けてはいられません。
京セラさんは中小企業の段階から経費極小を徹底させ、それを大企業になっても続けたことが高収益企業を維持している秘訣なのでしょう。
たいていの企業は大きくなった途端に、かっての苦しい時代を忘れ、経費に対する考えも甘くなっていく。
JALは稲盛塾長の指導の元、飛行機の整備部門でも軍手は5円といったようにその購入コストの張り紙を出して節約意識を徹底させ、雑巾は各自がお古のTシャツ等を持ち寄り、そこまでして経費極小に務めた。
一度、倒産という辛酸をなめたからこそできたのかもしれません。
そうした努力で経費節減だけで100億円程度の黒字を出したそうです。
我々だってまだまだ、科目の細分化はできるはずです。
その際はトイレット―ペーパーというような経費項目の細分化もありますし、チーム単位での電気代やプリント代といった細分化、この2つの視点での細分化がポイントになると思います。
そう考えると当社はまだまだ工夫の余地がありそうです。
もちろん細分化するのはいいが、どうやってその経費の動きをつかむのかも大事な視点で、これもなかなか厄介です。
もちろんそのためにある程度、経費をかけるのもやむを得ませんが、生産性に影響があるといった場合は実行が難しくなるでしょう。
いずれにしてもまだまだ節約はできるはずです。
総務だけでなく、みんなで知恵を絞りましょう。


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