信頼関係を築くには

先日の南紀・白浜への社員旅行、皆さんご苦労様でした。
天気にも恵まれ、いい社員旅行になりました。
私にとって４０数年ぶりの白浜でした。
実は高校２年生の時に急に思いついてヒッチハイクで中部と紀伊半島を一周したことがあります。

その際は貧乏旅行ですから、野宿生活で旅館に泊まることも温泉につかることもできませんでした。
文字通り、真っ白な浜辺をヒッチハイクの車の車窓から眺めただけでした。
ただ、子供ながらにも福井の海岸と違ってなんとも南国的で大人になったら、いつかまた来たいと思っていたのですが、南紀は福井からは遠く、なかなか行く機会がなく今に至っていたので、念願がかなっただけでも感謝、感謝の旅行でした。
旅館も高級感があって、食事も美味しく、温泉も噂通りのいいお湯だったと思います。
その中で私が印象に残ったのは、アドベンチャーワールドのパンダも良かったのですが、イルカのショーです。
イルカショーはこれまでも何度も見たのですが、人間とイルカが一体となったあのようなショーは見たことがありません。
ちょっと口では説明できないのですが、人間が全面的にイルカに任せて、水上を走り、空中を飛びます。
ひとつ間違うとフェンスやプールサイドに叩きつけられることになりかねない。
まさに命をイルカに預けているという感じです。
イルカとの間に信頼関係がないと成り立たないショーです。

当社は家族のような信頼関係を社風にしようとしていますが、イルカと人だってあれだけ一体となれるのだから、人と人ならなおさらのはずなのに、すべてがすべてそうなっていると言い切れないことに何故なのだろうと考えてしまいました。
信頼関係を築く第一歩は嘘をつかない、約束を守るこの２つが絶対に欠かせないと思います。
どんなに長い付き合いをしようとも、この２点が守られなければ信頼関係とは至らないでしょう。
その上でその人の人間性のようなものが見えて来て、人は信頼できる、できないと判断するのではないでしょうか。
でも直ぐに人間性というか、本性と言ってもいいかもしれませんが、見えるものではないので、一朝一夕で信頼関係が結べるものではないと思います。

イルカも長年の訓練を経て、人との信頼関係を築くのでしょう。
飼育係は単に餌でイルカを釣るだけでなく、日常的に親身になって世話をするのだろうと思います。
私達は仕事を共にする仲間です。
あくまで仕事の付き合いが基本です。
でも社員旅行のような非日常的な環境で接することは、単に仕事で接するだけでは見えないその人の人間性を知るいい機会だと思います。
今後も当社はそのような機会をより重視し、アドベンチャーワールドのイルカに負けない、信頼関係に満ちた会社にしたいと思っていますのでご理解の程、よろしくお願いします。