競技かるた名人に学ぶ

先日、ロータリーで今年の正月、国内競技かるたの名人に輝いた山崎さんという方の話を聞く機会がありました。
小学生の時、母に連れられ、競技かるたの道場に行ったのがきっかけで始めたそうです。
かるたの練習が本人は嫌で嫌でしょうがなく、時には泣きながら練習に通ったそうです。
さらにお母さんが非常に厳しく、別にお母さんは競技かるたをしていたわけではなかったようですが、競技で負けると必ず、山や海へと連れていかれ、直ぐに家には帰れず、「お母さんの子が負けて悔しくないはずはないでしょ」と反省させれたそうで、またそれが嫌で嫌でしょうがなく、今なら虐待ものだと本人は笑っていました。

今でこそ漫画「ちやはふる」などで若い人に人気の競技かるたですが、厳しい母親がいたから続けてこれたのでしょう。
5年前、初めて名人への挑戦権を得ます。
西日本と東日本に分かれて予選を行い、それぞれの優勝者で決定戦を行ってようやく名人への挑戦がかなうそうです。
残念ながらその時は負けてしまいます。
相手は12連覇中の名人で、ただ勝ちたいという思いだけの自分とメンタル面で持っているものがかなり違ったと分析し、それ以来、カッとならない、弱気にならない、焦らない、終始気持ちを穏やかに持ち続けるにはどうするかを考え続けたそうです。
五郎丸選手のルーティーンに学び、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。
食事は同じものを同じ順番で食べ、近所のゲンキで同じものを買い、同じレジに並ぶ試合会場では同じトイレに入りという調子でとにかく同じことを繰り返しながら、気持ちを落ち着けたそうです。

こうして彼は今年、名人に輝きました。
結婚し、子供ができたそうで、「子供が物心ついた時に父は名人だとわかるようになるまで名人を続けたい」とした上で、「でもそれは自分の欲につながってしまうのでそう意識しないように一方で平常心も心掛けている」
「名人になってなにか違うかと良く聞かれるが、私は名人であろうがなかろうが私でしかなく、なった後も前もなんら変わるところはなく、いいことも悪いこともない」
「リオ五輪の柔道競技で金メダルを取った大野選手が金メダルにふさわしい人になりたいと語ったその気持がよくわかる。私も名人に相応しい人間になりたいし、心に幅を持った人間ななりたい。そしてここまで応援してきてくれた家族、先生、そして競技かるた界の発展のためにより精進したい」
まだ、28歳と若いのですがあまりにしっかりしていて、さすが名人と言われるだけのことはあると私は感服してしまいました。

プロジェクターもなく、ただ、淡々と語るだけでしたが、ほとんどのロータリアンが感服して彼の話に聞き入っていました。
大善の思いを持った厳しい母親、自分の心と向き合うひた向きな姿勢、驕らず謙虚な言動、利己ではなく利他的に行きたいという思い、多くの点でフィロソフィを実践しておられる素晴らしい人でした。
私も見習いたいと心から思いました。
勝負の世界で盛和塾に入塾されている人は少なくありません。
有名なところでは柔道家の山下、サッカーの元日本代表チームの岡田監督、大相撲の白鵬横綱などそうそうたるメンバーがいます。
厳しい世界では最後は自分との闘いだろうと思います。
要は自分の心との葛藤です。
経営者ならずともフィロソフィを学ぶ共通点がそこにあるのだろうと思います。


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