最高のバトンタッチ

一人一人がシスケンと最高のバトンタッチを心掛けるはいずれもJALフィロソフィからの受け売りです。
でも、私的にはすごく気に入っている項目のひとつです。
JALの再建ではいろんなことを塾長は言われました。
あれだけ借金を棒引きされたら誰だって再建できる。
丁度、民主党政権下だったこともあり、政治的な思惑もあってJALが最高利益を出して、株式の再上場を果たした時もそのような批判にさらされました。

塾長が再建の任を受ける際は、JALの再建は不可能に近い、国費の無駄遣いだとほとんどのマスコミが批判したにもかかわらずです。
JALは結果的には3千億円の資金援助を再建機構側から受け、再上場によって6千億円、つまり受けた援助の倍の金を国に返しました。
上手く行ったら行ったで首を切られた方々が、京都の京セラ本社まで首切り撤回と再雇用を求めて抗議のデモをしかけました。
別に塾長が首を切ったわけではありません。
借金棒引きと引き換えに1万5千人もの人員カットを機構側と銀行団側が飲ませたのです。
首を切られた人は気の毒ですが、三分の一の犠牲により残り三分の二の助命を図ったのです。
これで再建がかなわず再度倒産すれば残りの3万人も首というまさに背水の状況下で、塾長は周囲の反対を押し切り、無報酬で再建の任を受けたのです。

JALの再建は奇跡と言われました。
もし、日の丸航空会社が消えていれば精神的な面も含めて日本経済や社会に与えた影響は計り知れないものがあったかもしれません。
なぜ、奇跡の再建ができたのか。
稲盛式アメーバー経営があったからだ、いや国丸抱えで再建したからだ、いろんな意見がありましたが、その後もJALの経営が順調に運営されていることみるにつけ一過性の政治力が決め手だったとは私は思いません。
私は稲盛フィロソフィによる3万人の社員の意識改革が大きく左右したと思っています。
一人一人がJALを代表していると意識し、丁寧で誠実な接客に徹底したこと。
後工程を受け持つ仲間に対して適切な情報のバトンリレーを実施したこと。
コピー一枚○円、軍手一枚○円との張り出しに見られるような徹底的な経費節減で全員が一円、一円を積み上げたこと。
上げれば切りがありませんが特に情報のバトンリレーは、営業はお客様の特徴や意向を接客窓口に伝え、窓口係はキャビンアテンダントに、アテンダントは機長や副機長につなぐ。
後工程はお客様というトヨタの考え方と同じで、常に次の工程の人達のために仕事をしようとの思いが、この「最高のバトンタッチを心掛ける」には込められています。

以前もお話ししたかと思いますが、東京からの小松便で、間もなく着陸という時に、「本日は東京への修学旅行に当機をご利用いただきました福井県の○学校の生徒の皆様、御搭乗ありがとうございました。東京はいかがでしたか。楽しい修学旅行の思い出ができたであろうと思います。どうかご自宅まで気を付けてお帰り下さい」との機長による機内アナウンスがありました。
私は初めての経験でした。
アナウンスに生徒たちも含めた拍手が起きました。
機内は瞬時に心温まる空気に包まれました。
気位が高く、エリート意識丸出しのJALのパイロットがここまで変わるのかと私も感動したことを覚えています。
人はそう簡単に変わるものではありません。
変わるには死ぬような辛い経験、悲惨な体験でもなければ変わるものではないともいわれています。
JALに残った人達も私達には想像できない辛さや不安の日々があったのかもしれません。
盛和塾の例会では今もJALの社員で非番の方々がボランテイアとして手伝いに参加しています。
路上でのお出迎えや会場整理、名札配布などを笑顔でされています。
きれいなアテンダントのお姉さんに会うこともできます。
フィロソフィによって変わった人たちの素晴らしい笑顔がそこにはあります。


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