西郷隆盛の大河ドラマに学ぶ

今週から大河ドラマ「西郷どん」が始まりました。
稲盛塾長からは再三にわたり、西郷隆盛の教えを紹介いただき、勉強させてもらってきただけに今度の大河ドラマも学びのつもりで見ていきたいと思っています。
その大河ドラマの前ぶれとでも言いましょうか先週の歴史ヒストリアというNHKの番組でも西郷隆盛の生涯が紹介されており、その最後にカリスマ経営者稲盛和夫氏はJAL再生にあたり西郷の教えを参考にして再建を果たした的なテロップが流れてエンデイングでした。
西郷隆盛が稲盛塾長に大きな影響を与えたことは事実で、京セラ創業間もない時に出資者の一人が西郷の有名な言葉「敬天愛人」の書を稲盛さんに贈られ、今でもその書は京セラに飾られ、社訓となっていること。

また、京セラがそこそこ有名になって来た時に突然、山形県の庄内から一人の見知らぬ老人が稲盛さんを訪ねて来られ、「あなたは同じ鹿児島の偉人、西郷南洲を尊敬していると聞いたので是非これを受け取って欲しい」と置いていったのがかつての庄内藩士らがまとめ受け繋いできた「西郷南洲遺訓集」であったことなどがあります。
稲盛塾長はその遺訓集で西郷哲学の真髄に触れ、折々に私達塾生にもその素晴らしさを伝えて来てくれました。
そもそも西郷と庄内藩の関係は、戊辰戦争で最後まで明治政府に激しく抵抗したのが庄内藩で、その庄内藩討伐の大将が西郷でした。
戦いは明治政府の勝利となるわけですが、降伏した庄内藩に入ってくる時、西郷は政府軍を武装解除し丸腰で乗り込んできます。
「これ以上戦はせんぜよ」と身をもって示したのです。
普通、武装解除をするのは負けた側です。
しかも厳罰が下されると思われた敗戦処理も寛大なものだったようです。

一方、長州藩が攻めた会津藩はほとんど皆殺しのような目にあい、その屍の回収すら許されず、死体は野にさらされ、野犬やカラスに食われたと言います。
会津の方々のその恨みは今でも消えず、娘が進学や就職で東京に出る時、会津の父親は「絶対に長州の人間とだけは付き合うな」と未だに申し伝えると聞いたことがあります。
西南の役で西郷は自刃するわけですが、この時、庄内藩から多数の浪士が西郷の元にはせ参じたそうです。
負かされた側が負かした相手に惚れるなんて滅多にないことです。
話がそれましたが、戦の仕方だけみても西郷の器量の大きさがわかります。
遺訓集の26番目に次のようなくだりがあります。
「己れを愛するは善からぬことの第一也。修業の出来ぬも、事の成らぬも、過を改むることの出来ぬも、功に伐(ほこ)り驕謾(きようまん)の生ずるも、皆自ら愛するが為なれば、決して己れを愛せぬもの也」まさに西郷の生涯そのものが他者のために、国家のために殉じた生き様で稲盛さんがいうところの利他の心です。

私が好きな項目はもうひとつあって30番目の以下の内容です。
「命ちもいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕抹に困るもの也。此の仕抹に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり」
上に立つ者の心得、特に国を司る政治家の心構えをズバリといい当てています。
今の政治家に聞かせてやりたい言葉です。
この遺訓集を基本的に貫いている概念は無私であり、公平であらねばならない、天に恥ずかしいような生き方をしてはならないということです。
これを実践されんと努められたのが稲盛さんだと思います。
私もトップとしてとてもとても西郷隆盛や稲盛塾長には及びませんが、この遺訓集にあるような生き方を心掛けたいと思っています。


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