やばいよ、やばいよ日本。仕事観を見直そう!

2019年2月21日付け日経新聞の1面企画「働き方進化論」で驚くべき調査結果が載っていました。
米ギャラップが実施した企業の従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査で「熱意あふれる社員」の割合は米国が32%なのに対して日本はわずか6%にすぎない。
調査した139カ国中132位と最下位クラス。
しかも日本は「周囲に不満をまき散らしている」無気力な社員の割合が24%、やる気のない社員が70%に達したというのです。

今どきの若いもんはと憤るのは簡単ですが、これが実態を反映しているのであれば昨今の日本経済や日本企業の長期低落傾向は納得しますし、その将来は暗いとも言わざるを得ません。
GDPは中国に抜かれ、家電製品は韓国・中国に凌駕され、スマホでも日本企業のシェアは惨たんたるものです。
パソコンにいたっては国産はなくなりました。
「さすがメイドインジャパン」はハズキルーペの宣伝の中だけでの話です。
今や日本は海外からの観光客が落とすお金を当てにする国になり下がったのか、と思えるぐらい、政府も民間もインバウンドのオンパレードです。
観光が主力産業になった国で国際社会で発言権を持つ国はありません。
ギリシャ、イタリア、スペイン、エジプト、そんな国々の持つイメージは、かっては世界を席巻したが、没落して観光や伝統工芸品でなんとか食っているという印象を私は持ちます。
仕事への情熱が持てない社員の集団が製造する製品やサービスが世の中で受けるとは思えません。
この調査結果は日本の将来を考えると由々しき結果であり、真剣に国のリーダーは今の若者の意識と向き合うべきだと思います。

私が特に危惧するのは、単に日本の製造業の国際競争力が落ちるといった単純な話ではありません。
稲盛さんは仕事こそが人の心を磨き、人を育ててくれると言っています。
私も同感です。
人生で過ごす時間の多くを占める仕事をしている時間が、仮に熱意が持てない、単に労働力の対価を得るだけの時間だとしたら、その人の人格は磨かれることはない、つまり人が成長しないということです。
日本人の人としての魅力が低下していくということです。
優秀な人こそが資源と言われた日本の最大の武器、つまり人材としての国際競争力が落ちていくということです。
これは決定的な没落要因です。
働き方改革は長時間労働是正に事の本質があるのではなく、(もちろん長時間労働にも問題はありますが)働き甲斐が持てない社会や日本人の意識に問題の本質があると私は思うのです。

今どきの若者はと嘆く前に、どうしたら仕事に熱意を持ってもらえるのか、周囲に愚痴まくるのではなく、どうしたらやりがいを持ってもらえるのか。
根本的に仕事に対する考え方を変えていかなければならないと思います。
稲盛さんが言われるように仕事を通して自分を高めていく、企業の経営者は会社をそのような場として定義しなおし、社員と共に成長し、素晴らしい人になっていくのだと自覚しなければいけないと私自身、改めてそう決意しなおしました。
熱意あふれる社員が満ちている会社に是非なりたいと思います。
そのために自分自身がまだまだ心を高めないといけませんし、当社の社会的意義をしっかりと踏まえ、社会に貢献するIT企業となり、社員の皆さんが家族や友人に誇れる会社、自分の息子や娘さんを入れたいと思える会社にしなければいけないと思っています。
そのために是非、皆さんの力を貸してください。よろしくお願いします。
では、今朝のフィロソフィは「シスケンの使命と事業の意義」を取り上げます。


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