感情の識別能力がEQアップの基本

先週はこれからの時代はIQよりもEQだと話をしました。
結局、EQは人間力に通じ、稲盛哲学との共通する部分は多く、しかもIQは先天的な能力に対して、心の知能指数と言われるEQは後天的で考え方を変えること、意識的な心の訓練で高めることができると話しました。
では、どう高めるかですが、解説書等によれば、EQは人間関係を円滑にする4つの能力により構成されそうです。

まず、感情の識別能力です。
これは気持ちを感じる力です。
EQを発揮する上でもっとも基本となる部分で、この識別ができなければ相手の気持ちも分からないということになります。
それでは感情のマネジメントはできません。
他人の気持ちを察する力で一般的には気が回る人で、単なる優しい人ではありません。
相手の気持ちを察するには、素直に、冷静に見る、または感じるわけで、相手の仕草や言動から心理状態を読み取る力が必要です。
有意注意にも通じますが、観察能力を高めるには意識的に気を込めて相手の所作や物事をみるように心がけなければいけないと思います。
その際に私心を離れなければいけません。
利己的では結局、自分の都合のいいように解釈しがちだからです。
システム設計の研修でも言いましたが、女性と2人で歩いていて疲れていませんかと問われて、ひょっとしたらこの女性が疲れたのかもしれないと読み取り、休みましょうかとうながす態度です。
目線が動いている、何か探しているのだろうか、それとも落ち着かない何かがあるのか、私の態度に問題があるのだろうか。
貧乏ゆすりも入ってきたからかなりイラついている、まずいとか。
先ほどから何度か時計を見る、次の日程が近づいているのかもしれない、早く切り上げてお暇した方がいいな。
まさに目は口ほどにものを言うですが、技術系の人はマイペースになりがちで相手の目や態度の変化にまったく無頓着という人が少なくありません。
ましてや相手が一生懸命、時計を気にした振りをして「察して頂戴」とシグナルを送っているのにまったく意に介せず話し続ける。
これなんかは気がきかん奴だとお客様に思われることを肝に銘じてください。

相手の目を見て話す、時々他の動きや上体の動き、足の動きなので心の変化を感じ取る。
ある程度心に余裕がないとそのような観察はできないかもしれませんが、できるだけ相手の言動に意を注ぎ、相手のことを考えながら観察する習慣をつけるようにしてください。
例えば朝礼での並び方ひとつみても、次に来る人のことを考えて詰める配慮ができる人と知らん顔して自分の場所を動かない人。
くっきりその対応が分かれます。
私はそのような態度でその人の思いやり度を計って、5段階評価の参考にするようにしているのですが、このような列の並び方ひとつでも感情の識別能力のアップにつながっていくと思っています。
難しいかもしれませんが、常に見ている、そして常に見られていることをまず意識することです。
周囲の人もそのような気がきかない人に注意をうながすことも必要で、注意したその人自身の感情識別能力の訓練にもなります。
口うるさい人と思われることを恐れてはなりません。
まさに自利利他なのです。
これはリーダーにとっても大事なことです。
部下の様子を見て、やる気やその日の体調等を観察する。
これはリーダーが部下に対してどれだけ関心を持っているかということにも通じます。
私自身はある程度、感情の識別については自信があるのですが、問題は識別能力の活かし方です。

次週はその辺りのことを話したいと思っていますが、まずは感情の識別能力をアップさせないことには、感情の活用やコントロールといったEQレベルを上げることにはつながりません。
これは非常に大事なことで、仕事だけでなくその人の人生に大きく影響すると私は思います。
是非、説明させていただいたような意識を持ち、日常的な訓練を心がけてみてください。
今朝のフィロソフィは有意注意を心がけるです。


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